ルイス・エンヒキも“ブレイク”!?
インテルは6日のセリエA第14節でコモと対戦し、4−0で大勝した。イタリアメディアの主な選手採点などを紹介する。
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インテルは好スタートを切り、ラウタロ・マルティネスやニコロ・バレッラにチャンスが訪れた。そして、立ち上がりに勢いが続くうちに先制点を決める。11分、右サイドをドリブルで駆け上がったルイス・エンヒキが切り返して中央に折り返したボールをラウタロ・マルティネスが詰めてリードを奪った。
コモは32分にアルバロ・モラタが筋肉系の負傷で交代を余儀なくされ、アナスタシウス・ドゥビカスが投入した。さらに、後半開始時にシュテファン・ポッシュとジェイデン・アダイを下げて、メルギム・ヴォイヴォダとアサン・ディアオが入った。
すると、セスク・ファブレガス監督の采配が的中。インテルは押し込まれ、あわや同点弾というピンチもあった。
苦しい時間帯に仕事をしたのがマルクス・テュラム。59分、CKにニアで詰めてリードを広げた。
これで楽になったインテルは、危ないシーンもあったがコモにゴールを許さず。81分にはヘンリク・ムヒタリャンのパスを受けたハカン・チャルハノールがミドルシュートを突き刺して勝負を決めると、86分にはカルロス・アウグストもゴールを決めた。
点差ほどの圧勝ではなかったものの、インテルが今季わずか1敗のコモを一蹴し、暫定で首位に浮上した。
インテルの主な採点
ラウタロ・マルティネス
FcInterNews:6.5 – 序盤から主役に。ラモンに阻まれたが決定機を迎え、バレッラへの完璧なスルーパスでアシスト未遂。ルイス・エンヒキとの大きなトライアングルの連係で冷静に右足でゴールを決めた。長らく抑えられていた猛牛が解き放たれたかのような獰猛さを見せ、ボールには丁寧に、相手には激しく対応し、周囲の選手たちにも余裕を与えるプレーを見せた。唯一の悔やまれる点は、自らの2点目となる決定機をブテに正面で阻まれ、ルイス・エンヒキの2つ目のアシストを無にしてしまったこと。
スポルトメディアセット:7.5 – 真のカピターノとしてピッチを支配。ボールを追い、強さと執念で相手を圧倒。コッパ・イタリアでの休養が効き、エネルギー全開でサン・シーロに帰還。ゴールという形でその存在感を証明した。
ルイス・エンヒキ
FcInterNews:7 – キヴ監督の信頼に応え、今回は右サイドで起用。守備ではロドリゲスにしっかり対応し、攻撃ではスピードを活かしてラウタロへの先制点を演出。さらにもう1本のアシスト未遂もあり、チームメートからの信頼も厚い。
スポルトメディアセット:7 – コッパ・イタリアに続く好調を維持し、攻守両面で主役級の活躍。鋭いカウンターで先制点を導き、守備でもロドリゲスを封じた。試合を通じて非常に安定したパフォーマンスを披露。
ハカン・チャルハノール
FcInterNews:7 – ジエリンスキと並ぶことで組み立ての責任が分散され、プレーに自由が増した印象。試合の流れを読む力が光り、特に守備での貢献が際立った。控えめながらも効果的なプレーで、ミドルシュートによる得点も決めた。
スポルトメディアセット:7 – 守備ではほぼ完璧なパフォーマンスを披露し、要所でのインターセプトも多数。攻撃ではやや控えめだったが、数少ないチャンスを確実に活かし、81分に決定的な3点目を叩き込んだ。
マルクス・テュラム
FcInterNews:6.5 – 4日間で3ゴール。状態は良好で、ゴールの感覚も戻ってきている。今回の追加点は偶発的な形だったが、それがまた彼の笑顔を誘った。出場時間中は目立つプレーは少なかったが、一度スイッチが入ればコモ守備陣にとっては脅威だった。
スポルトメディアセット:7 – ボールを求めて後方まで下がり、前半はややゴールから遠ざかった印象。ただ、後半になると本来の姿を取り戻し、ゴール前で絶妙なタイミングで現れて追加点を奪った。
クリスティアン・キヴ監督
FcInterNews:7.5 – 試合前にファブレガスから寄せられた称賛に値する内容を見せ、試合を支配するという明確な指針のもとでアグレッシブなインテルをピッチに送り出した。立ち上がりの15分間は完全にインテルの時間帯で、1点しか取れなかったのがむしろ不思議なほどの内容だった。後半の入りではやや押し込まれ、なかなか前に出られない時間が続いたが、CKからの追加点で流れを引き戻すと、その後はスペースを活かして圧倒する展開に持ち込んだ。ルイス・エンヒキへの信頼が見事に実を結び、ディウフに続いて数日で評価が揺れていたもう一人の選手を立て直した。
スポルトメディアセット:7.5 – 周到に準備された戦術が如実に結果に表れた一戦。コモを完封し、試合を通して的確な指示を出し続けた。選手たちを効果的に導き、チームに自信と統率をもたらした。

