ミラノダービー前日も自宅に帰したが…
インテルは6日に行われるセリエA第14節でコモと対戦する。この一戦に向けて、クリスティアン・キヴ監督は、チームにアッピアーノでの“前泊”を命じた。その理由を『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が分析している。
イタリアでは、多くのクラブが試合前日にクラブの施設で宿泊する習慣がある。近年ではこの習慣を取り入れない指揮官も増えているが、キヴ監督はミラノダービー前日も“前泊”を行わなかった。
ミラン戦の前日会見でキヴ監督はその理由について、「私はこれまで何度も合宿をしてきたが、長年それで何も勝てなかった。精神的な安心や落ち着きを得る手段が合宿だとは思わない」と述べ、「選手たちにもっと自由な時間を与えたいし、それを家族と過ごしてほしいと思っている」と強調した。
ただし、その際に、「今後、ホームゲームの際には前泊することもあるだろうが…」とも付け加えており、そして、その「今後」が現実となったのが今回のコモ戦だ。
『ガゼッタ』は、今回キヴ監督が前泊を決めた理由は、主に日程面があるとした。
コッパ・イタリアのヴェネツィア戦とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のリヴァプール戦の間のカンピオナートで、さらにインテルにとっては不慣れな現地時間18時キックオフのゲームということで、適切な集中力を保つために今回の決断をしたとみている。
過密日程の中で、一般的には“格下”と見なされるものの、現在好調を維持するコモとの対戦——。キヴ監督が警戒していることは明らか。前泊という“例外”を用いることで、その緊張感が選手たちに伝わるかもしれない。
Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学[PR]
