「モラッティを怒らせたことも分かっている」天才モルフェオ、かつての後悔は?

揉めた相手は「ほとんど全員」と語るファンタジスタ

かつてインテルで10番を背負ったドメニコ・モルフェオが、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じ、現役時代の後悔を語った。

モルフェオは誰もが認める天才的なテクニックを持っていたが、選手としては期待されたほど大成しなかった。49歳となったいまでは、自身がうまくいかなかった理由を理解しており、現役時代のトラブルにも触れた。

Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学[PR]

後悔していることは?

「いつもプロフェッショナルでいられなかったのが残念だ。もし違う考え方を持っていたら、どこまで行けたか分からない。それが足りなかった。走ることも、練習も好きになれなかった」

誰かに失望したことは?

「たくさんの人と揉めた。ほとんど全員と言ってもいいくらいだ。カルチョの世界は友情がなく、打算的な関係ばかりなのが現実だ」

「しいて名前を挙げるなら、本当に失望させられたのはパルマの会長ギラルディだ。セリエBに降格しても自分は残るつもりだったのに、彼は敵意を向けてきた。でも、時間が経てば人となりが分かるものだ。どういう人物だったかはもう明らかだろう」

キャリアのピークはパルマ時代(2003〜2008年)?

「そうだね。自分らしくいられた場所で力を発揮できた。パルマ、アタランタ、ヴェローナがそうだった。戦術的に縛られることが性に合わなかった」

感謝の言葉を伝えるとしたら?

「(チェーザレ・)プランデッリにだね。自分をデビューさせてくれて、第二の父親のようだった。とても準備ができていて、有能で、賢い監督だった。出会った中で最高の監督であり、ヨーロッパでも屈指の指導者だと思う」

アドリアーノとはフィオレンティーナとパルマで一緒だった

「まさに怪物だったね。自分が見た中で一番すごかった。彼とはすごく仲が良くて、一緒に自分の地元サン・ベネデット・デイ・マルシに行ったとき、バールで年配の人たちがトランプの札を叩きつけているのを見て、アドリが“次にゴールしたらこのポーズで喜ぶ”って言ったんだ。すぐにゴールして、本当にそのポーズで喜んだよ」

インテルでは何がうまくいかなかった?

「あのときも良いチームだった。自分自身もチャンピオンズリーグでゴールを決めたし、それなりの結果は残したと思う。ただ、僕は背番号10だったし、もっとやれたはずだ。モラッティを怒らせたこともわかっている。みんな僕に多くを期待していたから」

キャリアで足りなかったものは何だと思いますか?

「イタリア代表のレギュラーになれるだけの質は持っていた。でも、頭がついていかなかった。そのうちカルチョやプレーしたい気持ちを他のことが上回ってしまって、やめることにした。もう楽しくなかったんだ」

「今はパルマで自分のレストランを経営していて、幸せにやっている。人生はカルチョで終わりじゃないからね」

この記事が気に入ったら
フォローしてね!