ヤン・ゾマーのミスについては言及せず「チームは一蓮托生」
インテルは23日、セリエA第12節のミラン戦を0−1で落とした。クリスティアン・キヴ監督が試合後、『DAZNイタリア』と記者会見で残したコメントを『FcInterNews』が伝えた。
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前半の内容が、失点後にベンチを振り返って苦笑いを浮かべた理由を物語っている
「我々がつくったチャンスの数だけではなく、プレーの内容や集中力も評価したい。前線の2人が脅威になると分かっていた中で、カウンターは受けずに済んだ。唯一ロングボールに頼った場面でボールを失い、そこから失点してしまった」
「カルチョとはそういうものだ。選手たちは最後まで戦ってくれたし、失点の悔しさと向き合いながらもフラストレーションをうまくコントロールしていた。その姿勢こそ、常に見せてほしい姿だ」
「とはいえ、12試合で4敗というのは少し多い。ただ、幸いにも順位表は混戦で、我々もまだ上位にいる。このような試合での敗戦は尾を引きかねないので、フラストレーションをうまく処理しなければならない」
「ビッグマッチではもっと何かを加えなければならない。今のままでは足りない。直接対決で勝てるような解決策を見つけていく。ただし、我々のアイデンティティを失うわけにはいかない。メンタル面でさらに何かを加える必要があるが、ナポリ戦と比べて改善は見られた。フラストレーションのコントロールは良くなっていた。次は危険察知する感覚をさらに高めなければならない」
被シュート11本中4点がカウンターからの失点。ヤン・ゾマーのパフォーマンスと関係している?
「そういう分析はしない。自分たちがどれだけチャンスをつくったか、どれだけリスクを負ったかは分かっている。個人を取り上げることはしない。私にとっては常に全員が最高の選手だ」
「毎日彼らを見ているからこそ、ここで誰かを責めることはできない。そういうことを言い出した時点で、失敗の匂いがする。我々は一蓮托生、良いときも悪いときも共にある。もっと良い試合運びができたし、先制できたはずだし、試合の流れをうまく管理することもできたはずだ。数字は数字として受け止めるが、我々には立ち上がる義務がある。水曜日には大事な試合が控えている」
カウンターでの失点が多いことにはどう対処するのか
「選手の特性上、我々はどうしても多くの選手を攻撃に関与させる必要がある。クオリティのある相手には苦しめられるが、今日は決定的なカウンターは1本だけだったし、リスクを考えれば許容できる範囲だった。危険を察知する感覚をもっと研ぎ澄ます必要がある。もう少し球際に強くいき、時にはイエローカードを覚悟で止めることも必要だ」
ミランに対する苦手意識がベテランの間にあるのでは?
「私は良いパフォーマンスだったと見ている。集中したチームで、今日出せるベストな姿を見せた。ただ、それでも十分ではなかった。もっとやるべきだった。直接対決のジンクスを打ち破ろうという意志は感じた。最初の15分間はずっと相手陣内にいたし、ポストとバーも叩いた。後半はセカンドボールを拾ってからの流れで、相手の攻撃を止めきれなかった」
ラウタロ・マルティネスを64分に下げた理由は?
「選手交代はしてはいけないのか? 彼のコンディションは問題ない。あれは私の戦術的な判断だ。ベンチにいる選手たちも常に貢献してくれているし、この12試合でもそうだった。最終的な判断は私のものだ」
アンディ・ディウフは良い入りを見せたのでは?
「彼の特徴からして、常に内側に切り込んでいくタイプの選手だ。今夜は良いものを見せてくれた。我々としても、彼のチームへの溶け込み方には満足している。今夜は相手を突破できるタイプの選手が必要だった」

