元インテル、ファンフースデンが26歳で現役引退「身体はもうずっと前から“限界だ”と言っていた」

期待されたベルギー人DFが苦渋の決断

インテルの下部組織で育ち、今年夏にスペインのマルベージャに加入したジーニョ・ファンフースデンが、現役引退を表明した。

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スタンダール・リエージュで経験を積み、2021年にはベルギー代表デビューも果たしたファンフースデンは、期待の若手として注目されてきた。そんな彼が大きな脚光を浴びることなく、26歳でスパイクを脱ぐのは、やはりケガが原因だった。

3度目の前十字じん帯断裂を経験したファンフースデンが、次のように語った。

「この年齢で、まさかこんな決断を下すことになるとは思ってなかった。22年間サッカーを続けてきたけど、プロサッカー選手としての人生を終えることにした」

「心の中では、これからもずっとサッカー選手でいたいと思っているけど、身体はもうずっと前から“限界だ”と言っていた」

「だからこそ、自分自身のため、健康のため、父親としての責任のために、この決断を下した——たとえこの言葉を書くことが現実とは思えなくても」

「これからも痛みなく歩きたいし、息子と遊びたい、家族と人生を楽しみたい。サッカーのない朝がどんなものか、まだ分からない。でも、これからそれを知ることになる」

ケガに苦しんだキャリア

スタンダール・リエージュで育ち、2015年にインテルの下部組織に移った。インテルのプリマヴェーラではスクデットとコッパ・イタリアのタイトルを勝ち取った。

しかし、2017年9月に前十字じん帯断裂を経験して長期離脱を強いられると、インテルは契約を更新した上でスタンダール・リエージュにレンタル。2018/19シーズンはレギュラーとして活躍した。

2019年6月にはスタンダール・リエージュが完全移籍で獲得してコンスタントに活躍し、翌シーズンにはキャプテンを任されたが、2度目の前十字じん帯断裂でシーズン後半戦を欠場した。

2021年夏にインテルが買い戻し、その後ジェノアにレンタルされた。しかし、その後も骨折やヘルニアなどに悩まされ、AZ(オランダ)、メヘレン(ベルギー)と渡り歩いたが、継続してプレーすることはできず。

今年夏にインテルとの契約を解除したあと、スペイン3部のマルベージャから再起を狙ったが、ここで3度目の前十字じん帯断裂を経験し、キャリアを終えることを選んだ。

スタンダール・リエージュはクラブ公式SNSで「キャプテン、全てに感謝します。ケガさえなければ、あなたはすでにトッププレーヤーだったと確信しています。負傷の回復と、今後の幸運を祈っています」と投稿した。

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