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ゾマーがワースト!? 上位GKたちの“真の実力”とは

堅守ローマのスヴィラルは圧巻の数字

2025/26シーズンのセリエAでは、上位勢のGKが存在感を放っている。第10節のミラン対ローマでは、マイク・メニャンのPKセーブがミランに勝利を呼び込んだと言っていいだろう。『スポルトメディアセット』が、GKのパフォーマンスを分析した。

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同メディアは、『被失点期待値(被xGA)と実際の失点数との差』に着目した。この2つに差が出るということは、相手が難易度の高いシュートを決めているか、GKのパフォーマンスが十分でないことが大きな理由として挙がるためだ。

ここまでわずか5失点のローマは、やはりミレ・スヴィラルのパフォーマンスも優れている。被xGAが11.3。33本のシュートのうち28本を阻止し、セーブ率は84.8%に達する。

ミランは、被xGA10.3に対して失点が7。メニャンは27本中19本を止め、セーブ率は81.5%。ナポリのヴァンヤ・ミリンコビッチ=サビッチが13本中10本セーブで76.9%となっている。

インテルは被xGAが8.01で、アタランタに次ぐリーグ2位であるにもかかわらず、実際の失点は12。ゾマーは27本中16本のセーブで、セーブ率は66.7%。セリエAで20位の数字だ。

4人のGKの「PSxG +/-」は?

また、シュートのゴール期待値(PSxG)の指標からもGKのパフォーマンスを分析した。PSxGは枠内シュートの距離やコース、スピードなどからゴールとなる期待値を計算する指標だ(PKやオウンゴールを除く)。4人のGKのPSxG +/-は以下のとおり。

  • スヴィラル:+3.1
  • メニャン:+2.2
  • ミリンコビッチ=サビッチ:+1.4
  • ゾマー:-2.7

つまり、平均的なGKがゴールを守っていた場合、ローマは約3つ多く失点しており、反対にインテルは約3失点が少なかったということになる。ゾマーはこの4人で唯一のマイナスということになる。

インテル守護神はユヴェントス戦でのミスが話題になったものの、ローマ戦ではチームを救うファインセーブもあり、数字には出ていない貢献もあるが、守護神の安定感はチームの成績に直結するだけに、今後のパフォーマンスにも注目だ。

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