格下とされるカイラト相手に油断を許さないインテル指揮官
インテルは5日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第4戦でカイラト・アルマトイと対戦する。クリスティアン・キヴ監督が試合前日会見で意気込みを語った。
格下との対戦にリスクは?
「他人の声は聞かない。明日が重要な試合になることは分かっている。CLでは勝つことが簡単ではない。カンピオナートとは違って、国内リーグを勝ち抜いてきた相手との対戦だからだ。彼らは予選を4回も突破してきているし、どの試合も簡単ではない。簡単だと言いたい人がいても、それは自由だが、我々は一度も誰かを軽視したことはない。この大会で戦い、ここまで来ることがどれだけ難しいかを理解しているからだ」
インテルが最後まで戦い抜くために改善すべきことは?
「常に改善の余地はあるし、我々はそのために取り組んでいる。これまで築いてきた良いものを継続し、失敗した時にはどう反応するかを受け入れる。そして、また嵐の中に入るような時期が来ると理解した上で、継続性を持つことが大事だ。カルチョも人生もそういうものだ」
「ただ、私の手元にいるのは責任感と成熟を持った選手たちだ。皆さんの質問に対するカルロスの受け答えを聞いてうれしく思った。彼を困らせようとしたのかもしれないが、彼は成熟した若者であり、ここにたどり着くにふさわしい選手だ」
ジョセップ・マルティネスの様子は?
「前の試合前にも他の記者たちと彼のことを話した。彼をチームに溶け込ませ、支えていくことが重要だ。彼はいま、誰にも経験してほしくないような状況にある。多くの人が思っている以上に繊細な問題だ。捜査の結果を待つ必要はあるが、今のところ彼に責任はないようだ。しかし、人が一人亡くなっていて、そのことは彼の心に残り続ける。だからこそ、我々がそばにいて支えなければならないし、彼自身も、人生にはこうした乗り越えなければならない瞬間があるということを理解しなければならない。簡単なことではないが…」
負けることは悲劇ではなく、勝っても浮かれすぎてはいけない。それを選手たちにどう伝えているのか
「最初のルールは負け方を知ることだ。すべてはそこから始まる。負け方を知らなければ、勝ち方も分からない。私の手元にいるのは、個人の野心を持ちながらも、胸のエンブレムを尊重するプロフェッショナルたちで、背中の名前ではなく、クラブの夢、ティフォージの夢を大切にしている」
「完璧というものは存在しないし、嵐はいつか必ずやって来る。その時に姿勢を崩さず、夢を追いかけるために仕事を続けなければならない。外からは敗北を受け入れず、簡単に物事を語ろうとする人もいる。だが現実とは違う基準で選手を判断することはできない。私の選手たちは本物の男たちで、良い時も悪い時も顔を出して立ち向かっている。子供の頃からの夢を追い続けているんだ」
「カルロスはワールドカップに出たい、優勝したいと言っていた。そういう選手こそ、我々が手本とすべき存在だ。それ以外のものを手本にするなら、未来は明るくない」
CLにおいてラウタロは必要?
「明日は全てのフォワードが使える状態にある。私は次の試合のことを考えて選手を温存するようなことはしない。一試合一試合、すべての選手がレギュラーだと考えているし、途中から入る4〜5人も同じくらい重要だ。試合の流れを変えることもある」
「ヴェローナ戦では、交代で入った3人がチームに新しいエネルギーを与えてくれた。それは、先発選手たちが悪かったという意味ではない。ただ、その瞬間に新たなエネルギーが必要だったということだ」
「ラウタロについて騒ぎ立てる必要はない。私にとって問題ではない。彼のトレーニングを見ればそれで十分だ。点を取れない時は、中盤やDFが得点してくれる。我々はカンピオナートで最も得点しているチームのはずだ。失点数を挙げる人もいるが、私は1-0で勝つよりも、4-3で勝つ方が好きな時もある」
アチェルビとデ・フライは理論上は出場機会が減っている
「私にとって“理論上”という考え方はない。すべてはピッチで決まる。ダルミアンを含めて6人の選手がいる。隣にいるこのカルロス・アウグストもそのポジションをうまくこなせる。たとえば、彼を中央や右の3バックに置くのは違うだろうが、他の選手たちはポジションを変えてもプレーに支障はない。あの3バックのシステムを理解するのは簡単だ。みんな優れたパサーで、高さがあり、フィジカルもあって、ヘディングもうまい。誰かの方が速ければ、それが選択に影響することもあるが、私の選択は常にチームのためだ」
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