ナポリ対インテルのPKジャッジは誤審
イタリア審判委員会のジャンルカ・ロッキが28日、『DAZNイタリア』の番組に出演し、セリエA第8節ナポリ対インテルのジャッジに言及した。
ナポリ対インテルの大一番では、ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォに対するヘンリク・ムヒタリャンの軽度な接触でナポリにPKが与えられたことが大きな話題になっている。
Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学【イタリア企業とコラボ】目の前で見ていたマウリツィオ・マリーニ主審が取らなかった接触プレーを副審のダニエレ・ビンドーニが指摘してPKとなった経緯が問題視されており、ロッキは明確なミスと認めた。
「ムヒタリャンとディ・ロレンツォの接触は、我々のルールにおいてPKではない。あのジャッジは正しくなく、プロセスとして大きな問題がある」
「前提として、ここ数年はVARによってオフサイド判定における副審の役割が変わってきたことがある。そのため、我々は副審を“小さな審判”に変えていこうとしてきた。だが、今回のビンドーニの介入は不適切で、我々が求めた範囲を逸脱している」
ロッキはミスの所在もはっきりとさせた。
「責任の度合いは、副審が最も大きく、次に笛を吹いた主審、そして、部分的にはVAR担当にもある。我々はオンフィールドレビューが行われることを期待していた」
実際のやりとりは?
試合中の審判団のやりとりも公開された。そこでは、以下のような会話が行われていた。
VARルーム「何もないと思うが確認してみよう」
マリーニ主審「私は見ていたよ」
ビンドーニ副審「気をつけよう、PKだ」
VARルーム「PKの笛を吹いたんだ。確認しよう。確かに後ろからだ。確かに選手との間に割って入っている。だが、狙いのあるものだ。別アングルから見てみよう。少し待って」
マリーニ主審「(選手たちに)VARがチェックしているから待って」
VARルーム「スペースをとるために足を広げているわけじゃなく、ボールを守るために広げている。ムヒタリャンの右足がディ・ロレンツォの左足にかかっているのかも見ないと…。ここだ。ディ・ロレンツォはシュートに行こうとしている。アチェルビはボールに届いていない。注視すべきはムヒタリャンだけだ」
「(映像を確認後)みんな、これは取り消せない。接触があるのは確かだ。接触の強さには介入できない。マウリツィオ(・マリーニ主審)、こちらヴァレリオ(・マリーニVAR担当)。ムヒタリャンのファウルが確認されたので、そのままPKだ。ディ・ロレンツォが足を広げてボールを守り、ムヒタリャンが後ろからふくらはぎに接触していたことが確認できた」

