エストニア代表戦に緊急出場したインテル若手FW
イタリア代表は11日、FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選でエストニア代表と対戦し、3−1で勝利を収めた。
首位ノルウェー代表の大勝という結果を知った上で始まったこの一戦は、開始5分にモイーズ・ケーンのゴールで先制すると、38分にマテオ・レテギが加点し、2点リードで折り返した。
後半は、ケーンの負傷により途中出場したフランチェスコ・ピオ・エスポジトが左からのクロスにうまく合わせ、うれしい代表初ゴールを記録。その直後にジャンルイジ・ドンナルンマのミスで1点を返されたが、アッズーリが勝ち点3を獲得した。
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ピオ・エスポジト「ここをスタートに」
ピオ・エスポジトは試合後、A代表初ゴールの喜びを『スカイ』で語った。
「言葉にならないけど、いろいろなことがあっという間に起きた。とにかくうれしい」
「僕は、ここをスタート地点にして、まだまだ上を目指したい。僕は自分に厳しいタイプだから、満足はしないよ」
「ゴールは家族に捧げる。いつもそばで支えてくれているんだ」
ガットゥーゾも称賛「天狗にならない」
イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、ピオ・エスポジトの活躍を称えた。
「すべてに値する。あの年齢で、経験もまだ少ないのに、どのボールにもまるで人生がかかっているかのように飛び込んでいく。信じられないよ」
「ポストプレーでミスもほとんどないし、運動量もある。周りから愛されるタイプの選手で、絶対に調子に乗ったりしないと思っている」
「これからも続けていかないといけないし、もっと成長していかないといけない。礼儀正しく、規律もあるし、リスペクトもある。あとは我々次第でもあり、彼次第でもある。でも断言できる、ああいうタイプは天狗にはならない」
メディアも絶賛「真の9番の一撃」
イタリアメディアも、ピオ・エスポジトの活躍を絶賛している。『スカイ』は、MVPに選出し、次のように記した。
「ケーンの負傷によって、急きょ途中出場となったが、動揺もなく、ケーンとは異なる特徴を持つこともまったく問題にはならなかった。裏への抜け出しを求めるタイプではないが、理想的な相棒として機能し、最後はワントラップからのグラウンダーのシュートで代表初ゴールを決めた」
『TMW』ではフェデリコ・ディマルコ(7.5)に次ぐ2位タイの7の評価で、このように記された。
「アッズーリでの初ゴールは、まさに真の“9番”と呼ぶにふさわしい一撃だった。スピナッツォーラのクロスにダイレクトで合わせ、GKの手を弾き飛ばした」