ミラノ市議会がサン・シーロ売却を承認
9月30日、ミラノの市議会はサン・シーロ及びその周辺地区をミランとインテルの2クラブに売却することを承認した。これにより、、新スタジアム建設が本格的に進む見通しとなった。
今後、新スタジアム建設はどのようなスケジュールで進むのか。『TMW』などが現時点での予定を伝えた。
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この日までに、売買契約の締結に至る必要がある。今後40日間は、銀行の承認を得て手続きを完了させるための期間となる。
2026年:プロジェクト作成
市議会から最終承認を得る前の段階で、ミランとインテルは世界的に著名な建築事務所である「マニカ」と「フォスター+パートナーズ」を新スタジアムの設計に選定した。
プロジェクトの作成には今後9~12カ月を要し、その後、市、州、地域環境保護庁をはじめとする各機関による審議・承認を受ける必要がある。
2027年:着工
(予想される多くの異議申し立てを乗り越える必要があるが)すべてが順調に進んだ場合、2027年前半に新スタジアムの建設工事が開始される。
工事は現在のサン・シーロの駐車場エリアで行われる。この段階では、既存スタジアムが稼働しつつ新スタジアムが建設される「二重運用」期間となる。
2031年:開場
新スタジアムの建設工事は約4年かかる見込みで、2031年の運用開始を目指す。
新スタジアム開場後、しばらくの間は、ミラノには「コンサート用の歴史的スタジアム」と「試合用の最新スタジアム」という2つのスタジアムが共存することになる。
2031〜2032年:サン・シーロ解体
新スタジアムの完成後、サン・シーロの大部分は解体される予定。屋根から解体が始まり、上層部から順に進められる。スタジアム南東の一角およびクルヴァ・スッドの一部は保存される見込み。
EURO2032
2032年には、イタリアがトルコと共に欧州選手権(EURO)を開催する。サン・シーロはUEFAの試合開催基準を満たしていないが、新スタジアムは当然ながらその基準を満たすことになる。すべてが予定通りに進めば、ミラノはEURO2032の開催都市の1つとなる。