名将も元チームメートもメディアも絶賛
インテルのフランチェスコ・ピオ・エスポジトに対する期待が高まっている。
インテルはUEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第1戦のアヤックス戦でラウタロ・マルティネスのコンディションが良くなかったこともあり、エスポジトが先発起用された。
この試合でエスポジトは得点こそなかったものの、多くのチャンスに関与し、各方面から称賛を受けている。
『スカイ』のコメンテーターであるファビオ・カペッロは「テュラムとの連係が美しい。インテリジェンスがあり、試合を読む力がある。つまり、良いポジションをとれるということだ。何より素晴らしいのはボールコントロール。フィジカル的にもチャンピオンズリーグで戦える。このクオリティで戦えることに感銘を受けた」と絶賛した。
また、昨季スペツィアで一緒だったウディネーゼのニコロ・ベルトラは、『トゥットスポルト』のインタビューで、エスポジトについて言及。「彼は非常に強い。すごいキャリアを過ごすだろうね。インテルでも自分のスペースを切り開くことを確信している。フィジカルが強いけど、ボールの扱いもできるし、チームのためにプレーすることも知っている。最高レベルにいるためのすべてを持っている」と語った。
ゴールにも期待
ラウタロ・マルティネスが19日も個別メニューだったインテルは、再びエスポジトの先発起用に注目が集まっている。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、インテルの夏の補強を振り返り、アデモラ・ルックマンの獲得からきっぱりと手を引き、中盤補強に舵を切ったのは、エスポジトが計算できるという確信を持ったからだと指摘した。
ルックマンが加入していた場合、クリスティアン・キヴ監督はウイングを使うシステムに変更していた可能性が高く、出場機会が減少するエスポジトは他クラブに放出される可能性すらあったとみている。そのかわりに中盤を補強することで、前線の形を維持し、エスポジトの居場所が生まれた。
『コッリエラ・デッラ・セーラ』は、20歳とは思えない成熟度と、持久力にフォーカス。アヤックス戦の走行距離が11.679kmで、この試合で最も走った選手であることを取り上げ、「あと必要なのはゴールのみ」とした。
『コッリエレ・デッロ・スポルト』は、「アヤックス戦では観る者全てを魅了した。アムステルダムから勝ち点3のほかに、『真の完全な攻撃陣』が存在するという収穫を持ち帰った」とし、「FWとしてはめずらしいほどのゲームビジョンを持っており、何をすべきかということを理解している」と称えた。
2024/25シーズンのインテルは、ラウタロ・マルティネスとマルクス・テュラムの2人以外がなかなか得点を挙げられずに苦しんだ。テュラムはシーズン後半戦にゴールが減り、攻撃の停滞があった。
まだシーズン序盤だが、控えFWがかわったインテルは、良い兆しが見えている。
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