ユヴェントス戦に静かな闘志を燃やすインテル指揮官
インテルは13日のセリエA第3節でユヴェントスと対戦する。クリスティアン・キヴ監督が前日会見に臨んだ。
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「チームはしっかり取り組んでいる。特にここに残っていた選手たちはよく練習できた。他の選手たちは代表に行っていたが、それはメンタル面やエネルギー面で何かを与えてくれる。少しリフレッシュできたはずだね。今日は全員がそろった初日で、大事なのは全員が良い状態でいること。全員、試合に出られる準備ができている」
あなたにとってもトゥドルにとっても、監督として初めての“イタリア・ダービー”
「まだ第3節だ。カルチョの醍醐味は、こうした試合を戦う必要がある点にある。必要以上に重く考えるべきではない。関わるクラブはユヴェントス対インテルの意味を理解している。重要なのは、冷静さと正しいメンタリティを持って、試合の流れを読むことだ」
ウディネーゼ戦の敗戦後にチームの課題について話した
「私は“欠点”ではなく、“確信”について話した。チームはできることを分かっている。ただ、少し削るべきところもあると言った。私は一貫性を持たないといけないし、チームができることを理解する知性も必要だ。“確信”は失いたくない。ここを大きく変えるつもりはないし、それは不可能でもある。このチームは近年、イタリアやヨーロッパのトップレベルにいた。だから、少しだけ何かを加えることでさらに良くできると思っている。情熱と自信を取り戻すこと、それがシーズンを戦い抜くために必要だ。目標を達成するために、エネルギーとモチベーションを見つけないといけない」
アカンジの状態と獲得の経緯
「どうやって来たかは重要ではない。来てくれたことが大事だ。アカンジは国際的な経験があり、数年前にここに来る予定だったがマンチェスター・シティに行った。彼はチームにとって価値ある存在だ。他の選手と同様に、全員が目標に向かって貢献してくれないといけない。私は今の選手たちに満足している。手元にいる25人は最高の選手たちだ」
前回の試合では戦術的に違う部分もあった
「“保守的”とか“実験的”という意味がよく分からない。我々にはアイデンティティがある。ただ、試合の流れを読む必要もある。相手の圧力に耐えるために解決策を見つけることも受け入れなければならない。我々の目的は常に主導権を握り、相手を苦しめるようなパフォーマンスを見せることだ」
選手時代と比べて前日の夜は眠れているか
「毎週この質問をされるけど、もういいかな(笑)。私は落ち着いている。感情に振り回されるのはエネルギーの無駄だから。選手時代も監督の今も、自分が何をしているのか分かっている。余計な感情は害にしかならない。変に不安になっても良いことはない。むしろ今の方がよく眠れている。選手の時は、チームメートへの責任感で寝つきが悪かったからね」
カペッロが「インテルの問題はチャルハノール。彼は歩いているだけだ」と発言していた
「私は自分のやり方で選手と向き合う。彼らが今どのレベルにいるのか分かっている。チャルハノールについて言えば、彼はこの1カ月ずっとモチベーションが高い状態でいた。誰もが忘れているが、2カ月ケガで離脱していた。落ち着かない夏を過ごしたが、今はしっかり準備できている。彼は残留を選び、我々の力になるつもりでいる。準備はできている」
今夏の移籍市場に満足していますか?
「今いる25人の選手がベストだ。他を見ていない。このグループと仕事ができることが本当にうれしい。若手が入ったことで、トレーニングの質も上がっている。エネルギーとやる気、そして少しの自由さも取り戻せた」
ビセックに対する批判もある。明日はベンチスタートか?
「チームのマネジメントは監督にとって最も難しい部分だ。全員のモチベーションを保たなければいけないし、どの選手も必要になるからだ」
「ビセックが批判されたのは、まだ継続して出場できていない選手にありがちなことだ。1回のミスで壁に追い詰められ、石を投げられるような状況では、正しいメンタリティは育たない。彼は若い選手で、ミスもするし、これからもするだろう。でも、我々には彼が必要であり、そのために起用している」