「平手打ちはしていない」
イタリア代表は5日、FIFAワールドカップ予選でエストニア代表と対戦し、5-0で大勝した。アレッサンドロ・バストーニが試合後、『スカイ』のインタビューに応じた。
ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督体制の初陣で先発出場したバストーニは、攻撃の起点となるロングフィードで得点に絡むと、終了間際にはヘディングで自らゴールも決めた。
試合を振り返り、インテルDFは次のように語った。
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「5ゴールはテクニック以前に、ミステルが与えてくれたハングリーさと闘志から生まれたものね」
「僕たちはずっとこういうチームだったし、代表では新しいことを作り出す必要はあまりない。クオリティは僕たちが責任を持ってピッチで出していくもの。相手の価値はともかく、今日はいいテストになったと思う。常に集中していたし、予測のところでも準備できていた。ゴールを決めたいという気持ちがあったし、うれしいよ」
ガットゥーゾは何を言ってきた?
「選手として一緒にプレーしたことはないけど、そもそもああいう人だったんだと思う。ガッツやモチベーションを与えてくれるし、目が覚めるような“平手打ち”もくれる。それが僕たちにはこの時期、必要だった」
完全に目が覚めたということ?
「まだ早いと思う。他の監督の下でも、目覚めたように見えた試合はあったけど、そのあといろいろ問題が出てきた。僕たちは自分の持っている気持ちやクオリティをチームに捧げているし、このまま前に進めたらいいと思っている」
4バックは気に入っている?
「うん、ビルドアップでは3枚になるしね。それに、マークの基準がはっきりしているから、自分の責任が明確になる。誰かが動き出したら、それを見逃せない。まだ答えを出すには早いけど、ポジティブなサインは感じているよ」
ガットゥーゾは苦笑い
試合後の会見でバストーニの発言について問われたガットゥーゾ監督は、次のように反応した。
「物理的な平手打ちは誰にもしてない、それははっきりしておきたい(笑)」
「この段階で、私が求めているのは“ペダルを漕ぐ”ことができるチームだ。チャンピオンになるにはクオリティだけでは足りない。チームとしての要素が必要なんだ。もう一歩多く走ること、もう一言多く声をかけること。それが本当に大事だと思っている」
「ただ才能のある選手がいるだけでは不十分なんだ。我々は結果を持ち帰るための意欲を持たないといけないし、苦しみを乗り越える術も知っていないといけない。そこは我々が得意としてきた部分だし、その精神を取り戻す必要がある」