チャンスを待ったインテルは「土台が強い」、ミランは「苦しむ」
2日の『Viva el Futbol』で、ニコラ・ヴェントラがミランとインテルの補強に言及した。
ヴェントラは、古巣インテルの補強に思うところはあるようだが、それでも一定の理解を示している。一方で、ミランの補強には否定的だ。
「インテルは以前、ルカクやハキミを売ってフリーの選手を獲得していたけど、今回はマロッタがチャンスをつかもうとした。ただ、そのチャンスが来なかったということだろう」
「例えば、インテルはドリブルで局面を打開できる選手を求めていた。クラブ自身もその必要性は自覚していたはずだ。でもインテルはお金を使えないようで、アカンジの獲得を締め切りギリギリまで引き延ばしたことを見ても、マロッタの言う『チャンスを待っていた』というのは本当なんだと思う」
「結局、最終日に守備にとって良い選手を獲得できた。僕ならもっと若い選手は手放さなかったけど、インテルはもう何年もこうやってやりくりしてきた」
一方で、ミランの補強には好感を持っていない。
「それに比べてミランは、フィギュアのように多額の金を使って良い選手を獲ったけど、技術的な意味が見えてこない。インテルはそうではなく、チャンスを見極めてしっかりとチームをつくってきた」
特に、サンティアゴ・ヒメネスの残留には疑問を持っている。元FWとしてもヒメネスはミランを出るべきだったと感じているようだ。
「アッレグリが来てから最初の1週間〜10日くらいで、彼がヒメネスをあまり好んでいないのはもう分かっていた。そのため、戦術のピースとしてかみ合わず、やむなく起用されるという状況に陥る。そうなるとメンタル面でもうまくいかなくなってしまう。ヒメネスは、僕の見る限り今見せている以上のものを持っていると思う。今季の序盤戦を見てもね」
「評価されていないと感じてしまうし、たまたま誰かがケガしているから自分が出ているだけ、という気持ちになる」
「マーケット終了の20時間前に代理人が発した『分かった、強気でいこう。ここに残る、どこにも行かない』という発言もよくなかった。最初からつまずいているようなもので、結局一番損をしているのは選手本人だと思う」
総じて、インテルは及第点、ミランはそれ以下という評価のようだ。
「確かに今回の市場でインテルにはあまりロジックが感じられなかったけど、それでも強い土台がある。新しく来た選手たちもちゃんとフィットするし、チームはうまくやっていくと思う。ミランは苦しむだろうね」