開幕戦大勝から2戦目は黒星
インテルは8月31日にセリエA第2節でウディネーゼと対戦し、ホームで1-2の敗戦を喫した。イタリアメディアの主な選手採点を紹介する。
インテルは17分にデンゼル・ドゥンフリースのゴールで先制したが、29分にドゥンフリースのハンドで与えたPKをケイナン・デイヴィスに決められて同点に追いつかれる。40分にはアーサー・アッタに逆転弾を許すと、後半は攻撃に人数をかけながらも得点を奪えず、開幕2戦目にして黒星がついた。
ドゥンフリースのPK献上や、フェデリコ・ディマルコのゴール取り消しなど、不運もあったインテル。注目選手はどのような採点となっただろうか。
インテル、ウディネーゼ戦の主な採点
ニコロ・バレッラ
FcInterNews:6.5 – いつも通り中盤で最も精力的に動き回っていたが、ボールを離したいタイミングで味方の動きが乏しく、パスコースが限られるなど多くの問題を抱えていた。キレのない味方の分まで走り回り、自身もスタミナを消耗して技術的なミスが出る場面も。それでも、苦しい時間帯にはチームの“魂”として存在感を放った。
TMW:5.5 – 動きは多かったが、デュエルでは劣勢に立つ場面が目立ち、中盤の支配力はいつもほどではなかった。特に試合の重要な局面で影が薄かった。
マルクス・テュラム
FcInterNews:6.5 – 先制点はドゥンフリースに譲ったが、ほとんどの仕事を自らこなした。フィジカル面で好調を維持し、裏への抜け出しと1対1に積極的に挑戦。終盤までエネルギーを保った。
TMW:6.5 – 前線での奮闘が光り、ヘディングでのチャンスやドゥンフリースの得点を演出。後半にはディマルコへの絶妙なラストパスも送ったが、オフサイドで取り消された。
デンゼル・ドゥンフリース
FcInterNews:5.5 – 前半序盤はやや眠そうな立ち上がりでゼムラに押し込まれる場面も。テュラムのお膳立てから楽にゴールを決めたが、直後にハンドでPKを献上。後半のプレーは精彩を欠いた。
TMW:6.5 – 先制点を挙げて攻撃で存在感を見せたが、ハンドによるPK献上が大きな減点要素に。攻守で評価が分かれる内容。
ペタル・スチッチ
FcInterNews:5 – 開幕戦での好印象は残らず、足元・判断ともに遅く、ウディネーゼのアグレッシブな中盤に対応できなかった。左寄りの配置も活かせず、期待を裏切る内容に。
TMW:5 – トリノ戦でのパフォーマンスを評価されて先発も、ボールロストが目立ち、中盤の構築に継続性を欠いた。
ハカン・チャルハノール
FcInterNews:5 – 完全にリズムを失い、試合に入ることができず、まるで誰かに気づいてもらうのを待っているかのようにピッチをさまよっていた。中盤のリーダーとは程遠い出来で、初戦の出場停止明けにキヴが期待していた姿とはかけ離れていた。メンタル面でも精彩を欠き、まるで背中に石の詰まったリュックを背負っているかのように見えた。ボールに関与することもなく、自ら求める姿勢もなかった。
TMW:5 – 戦列復帰戦ではあったが、前半は存在感を見せられず、後半に入っても決定的な場面は作れなかった。
→68分 フランチェスコ・ピオ・エスポジト
FcInterNews:6 – サン・シーロでのデビュー。大きな声援を受けて登場。空中戦での迫力あるプレーがクロスに価値を与えた。
TMW:6 – 強気な姿勢で投入され、数本のスルーパスにトライするなど積極性を見せたが、決定打はなかった。
ヤン・ビセック
FcInterNews:5.5 – 突然の先発出場。高さ対策に起用されたが、プレッシャーに対する反応が鈍く、1対1の守備にも不安を残した。アッタに狙われる場面が多かった。
TMW:5 – パヴァールに代わっての先発も、2失点目の場面で自身がついていたアッタに決められる致命的なミス。以降も反応が遅く、守備対応に苦しんだ。
クリスティアン・キヴ監督
FcInterNews:5.5 – 先制したにもかかわらず、ウディネーゼの組織力に苦戦。後半の反撃も決定打に欠け、選手交代も遅すぎた。スチッチとチャルハノールを早めに代えなかったのは疑問。代表ウィーク前に手痛い敗戦となった。
TMW:5.5 – ビセックとスチッチを先発起用したが結果にはつながらず、中盤は強度で劣勢に。交代選手の投入はバランスを整えたものの、勝負を動かすには至らなかった。