「設備面にも投資している」
インテルのジュゼッペ・マロッタ会長が、28日に記者会見を行った。『FcInterNews』などがその様子を伝えている。
2025/26シーズン最初の会見で、マロッタ会長はクリスティアン・キヴの監督就任やU-23インテルの始動、シーズンの目標などについて語った。
「インテルは、過去3年間で2度UEFAチャンピオンズリーグ決勝に進出するという、歴史的でハードな成果を手にしたクラブだ。これは明確なデータとして表れており、前シーズンの63試合というハードスケジュールの中で結実した取り組みの証でもある」
「そして、それは新しいオーナーの到来とも重なった。今日ここにいるキャサリン・ラルフ氏がその代表だ。オーナーシップは常に存在感を持っていて、大きなサポートをしてくれているが、あくまで静かな形での支援だ。インタビューなどで表に出ることはなかったが、オークツリーは継続的で先見性のある支援を行ってきた。しばしばファンドは否定的に捉えられるが、実際にはクラブとしてのプロジェクト段階も非常に野心的で、ビッグクラブにふさわしいものだ」
ハード面の充実
「今いるアッピアーノ・ジェンティーレの施設には新たな投資がなされていて、現在進行形で改修工事が行われている。ここは我々の心臓部であり、オークツリーは我々からの要請に応えて支援を行ってくれた。このセンターの近代化のためだ。さらにインテレッロにも手を入れる予定で、重要な工事が行われる。オーナーは、クラブの発展と価値向上に強い関心を持っており、新スタジアムの構想もまた、インテルとオークツリーの心の中にある」
クリスティアン・キヴ監督
「彼は2番手候補だったという話も出たが、それはまったくの誤りだ。オークツリーと共に、どういうチームをつくるかというモデルを描いたとき、我々は必要な人物像を定めていた。企業であれば、ゼネラルディレクターを選ぶ際に厳密な選定がある。それと同じで、ほかの候補者と接触したことがキヴの評価を下げることにはならなかった。むしろ、キヴという若い監督のプロフィールの正当性を裏付けるものだった」
「彼にはほかの監督にはない強みがある。このクラブの環境、価値観、選手をすでに理解している。これらは確実に成果につながるアドバンテージだ。この選択はそこから生まれた。モデルが変わったのは、単純にそういうことだ」
U-23インテルの創設
「トップチームに加えて、オークツリーと我々の意向で、U-23チームも設立した。ステファノ・ヴェッキが監督を務めており、名前をご存知の方も多いと思う。トップチームとセカンドチームの両方をユース出身でユースタイトルを獲得した指導者に託したということは、我々にとって大きな誇りだ。それは帰属意識の表れでもあり、我々が継続すべきだと考えている新たな仕事の進め方でもある」
「U-23は若い才能の育成拠点になる。今のチームの多くの選手はプリマヴェーラのイタリア王者チームから上がってきた選手たちで、さらに補強も進める予定だ。その指導は監督が中心となって行う。そしてスポーツセンターや全体の管理はダリオ・バッチンが担当しており、彼がこのプロジェクトの責任者と言える」
「U-23プロジェクトについては皆さんご存知だと思うが、私はほかのクラブでもこうしたプロジェクトの立ち上げに関わる機会に恵まれてきた。これは重要な仕組みであり、我々の若手選手を育て、将来的にトップチームの主力へと育てる場になる。たとえトップチームに定着できなかったとしても、選手の資産価値を高める手段になり、市場での取引をスムーズにする助けにもなる。だからこそ、我々はこのプロジェクトを非常に重要視している」
「インフラ面ではまだ不安定なところもあり、当面はインテレッロでトレーニングを行うことになるが、数年以内にはトップチームの隣で活動できる状態になることを期待している。それが実現すれば、大きな成果になる」