昨季の反省を胸に、プレシーズンキャンプは体力作りがメイン
インテルは7月26日にアッピアーノで新シーズンに向けたスタートを切る。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、クリスティアン・キヴ監督が2025/26シーズンに課せられたテーマとして、フィジカル面の改善があると記した。
インテルは2024/25シーズン、圧倒的な内容で他を寄せ付けない時期もあったが、終盤には明らかにペースが落ちた。。これはフィジカル管理の問題もあったという評価で、クラブは改善に動いている。
インテルは昨季までファビオ・リペルトが筋肉に関係する部分の管理を担当していた。ラツィオ時代からシモーネ・インザーギの腹心であり、現在はともにサウジアラビアへ渡った。キヴ体制になったいまは、これにテコ入れするタイミングであると同紙は主張する。
現在のインテルでフィジカルを担当しているのは、2010年の3冠にも貢献したステファノ・ラペッティで、プレシーズンからアプローチに違いがあるという。
インテルは昨季のカンピオナートで35失点しているが、うち10失点が76分以降のものだったというデータがある。さらに、61〜75分の失点も7つで、ラスト30分に失点が集中している。そこで、90分フルで戦える体力をつけることがプレシーズンのテーマとしているようだ。
今月末からのプレシーズンキャンプでは、ピッチ上でのトレーニングが多くなり、高強度のメニューを反復して行う見通し。ピッチ上に出る前には、ジムでのメニューもほぼ義務的に行われるようだ。もちろん、これまでにもジムでもメニューはあったが、今後はさらに徹底した管理でケガを未然に防ぐことを目指す。
FIFAクラブワールドカップでその片鱗を見せたように、キヴ監督はハイプレスを重視するスタイルを導入する構えだ。フィジカルトレーニングの比重を上げることは、チームが目指す方向性にも合致していると言えるだろう。