チャルハノール騒動で不穏なムード
インテルは、ラウタロ・マルティネスの不満吐露が大きな話題を呼んでいる。『コッリエレ・デッラ・セーラ』は2日、この騒動を「ラウタロクラツィーア(Lautaro+craziaの造語:ラウタロによる支配のような意)」と形容し、インテルにバランスが必要だと指摘した。
インテルはFIFAクラブワールドカップで敗退が決まったあと、ラウタロ・マルティネスが一部選手の姿勢に苦言を呈し、さらにジュゼッペ・マロッタ会長が同調した。具体的な選手名は挙げていないが、連日ガラタサライ移籍が噂されるハカン・チャルハノールがその一人なのではないかと言われている。
これに対して、チャルハノールは自身のSNSで反応し、インテルへの愛情を改めて強調した上で、「リスペクトは一方通行であってはいけない」と主張。これにマルクス・テュラムが「いいね」をタップしたことも注目された。
同紙によると、チャルハノール側についているのはテュラムだけでなく、デンゼル・ドゥンフリースもカピターノの発言を快く思っていないという。
無冠に終わったとはいえ、UEFAチャンピオンズリーグ決勝まで勝ち進んだ2024/25シーズンを終え、さらに監督もかわったインテル。一つのサイクルが終わったあとの気の緩みは心配なところで、カピターノと会長は、示し合わせたかのように、そのムードに釘を刺したと言える。これはクリスティアン・キヴ監督を助ける力にもなりそうだが、一部を置き去りにしかねないリーダーシップは、チームのバランスを崩す可能性もあると記事は指摘している。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、インテルの選手たちはクリスティアン・キヴ監督が提案のもと、イタリア帰国前にチーム全体でミーティングを行い、面と向かって話し合う場を設けた。個別の問題にとどまらず、複数のベテランも発言し、ともに前進するためにどうすべきかを模索したという。
7月20日の合流時、アッピアーノに戻ってくる選手たちは、再び同じ方向に向かって進めるだろうか。
●ラウタロ・マルティネス「インテルと戦いたいなら残れ、そうでないならさようなら」
●マロッタ「ラウタロの発言はチャルハノールを指しているのかもしれない」
●チャルハノールの投稿にラウタロ・マルティネスの相棒も「いいね」