FIFAクラブワールドカップ後に揺れるインテル
インテルのFIFAクラブワールドカップはラウンド16で終了したが、試合結果そのもの以上に、試合後のラウタロ・マルティネスの発言に大きな注目が集まっている。その翌日、“渦中”のハカン・チャルハノールが自身のSNSを更新した。
チャルハノールは現在、トルコのガラタサライ移籍が話題になっており、本人が移籍を熱望しているという噂もある。ラウタロ・マルティネスとジュゼッペ・マロッタ会長の発言は、そのことを示唆する内容だった。
●ラウタロ・マルティネス「インテルと戦いたいなら残れ、そうでないならさようなら」
●マロッタ「「ラウタロの発言はチャルハノールを指しているのかもしれない」
チャルハノールはSNSで、コンディション不良の中でチームに帯同したこと、筋断裂という診断結果を受けてチームから外れたことを説明した上で、次のようにつづった。
「昨日は負けて悔しかった。選手としてだけでなく、このチームを大切に思っている人間として悲しかった。試合終了の笛が鳴った直後、数人の仲間に電話をして、自分の気持ちを伝えた。大切に思うなら、それが当然の行動だ」
「でも、なにより心に残ったのは、その後に出てきた言葉だった。厳しい言葉、人を分断するような言葉だった。僕はキャリアで言い訳をしたことがない。常に責任を持ってきた。痛みがあろうとプレーしてきた。厳しいときこそ、自分が支えになろうとしてきた」
「仲間の意見も、会長の意見も、すべてを尊重する。でも、リリスペクトは一方通行であってはならない。私は常にピッチ内外でその姿勢を示してきた。そして、サッカーにおいても人生においても、本当の強さとは、特に難しい時にこそ、お互いに敬意を持ち続けることだと信じている」
「僕はこのユニフォームを裏切ったことがない。インテルで幸せじゃないと言ったこともない。良いオファーをもらったこともあるけど、残ることを選んだ。なぜなら、このユニフォームが僕にとって意味することが分かっているからだ。僕の選択はその証明になると思う」
「将来のことはこれから分かる。でも、歴史は常に、声を荒らげた人ではなく、しっかり地に足をつけていた者を覚えているものだ」