リハビリ中の支えはメッシの言葉
インテルのバレンティン・カルボーニが、29日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。ケガで2024/25シーズンのほとんどを棒に振ったアルゼンチン期待の才能は、浦和レッズ戦でゴールを挙げ、復活の兆しを見せているところで、FIFAクラブワールドカップへのモチベーションも高い。
ケガを経て自身を見つめ直す
「キャリアがすごく早いペースで進んでいって、もしかしたらうまくコントロールできていなかった部分もあった。でも今は、人生で起こることには全て理由があると分かっている。前十字じん帯のケガはすごくつらかったけれど、そこから何か良いものを見つけることができた。僕にとっては成長するための経験になったし、必要な部分を改善するきっかけにもなった。人としても選手としても、もっと完成度の高い自分になれたと思う。筋力面でもメンタル面でも以前より強くなったし、今の方がずっとモチベーションが高いんだ」
インテルは若手起用の方針が変わってきたのか?
「今は良いタイミングだと思う。以前に比べて、僕たちのことをより見てもらえている気がするし、今はキヴ監督もいる。彼は若手と一緒に仕事をしてきて、チャンスを与えるのが得意だ。僕たちはただ全力を尽くして、自分のチャンスをつかみに行くだけだね。チャンスを勝ち取るに値すれば、必ずそれはやってくる」
「でも、ここがインテルというクラブだということを忘れてはいけない。たくさんのカンピオーネがいる中で出て行くのは簡単ではないし、時にはほかの場所で経験を積んで戻ってくることも必要になる」
ラウタロ・マルティネスからはどんな言葉をかけられた?
「彼はカピターノだし、言葉でも行動でもお手本だ。僕がゴールを決めたときは、すごく喜んでくれた。彼はリハビリ中の僕の姿をアッピアーノで見てきたから、僕がどれだけ苦しんできたか、今こうしてクラブワールドカップでインテルの一員としてアメリカにいることがどれだけ特別かを分かってくれているんだ」
リオネル・メッシが「この子は違う」と語っていたことについて
「信じられない言葉だった。でも、その時はすごく早いペースで物事が進んでいて、あまり実感が湧かなかった。ケガをして落ち込んでいるとき、あの言葉を思い返して、心の拠り所にしていた。リハビリ中は特に、あの褒め言葉を何度も聞き返して自分を励ましていたよ。コパ・アメリカの前にメッシが電話してくれたことも覚えている。いつかまたアルゼンチン代表のユニフォームを着たいと思っている」
インテルのティフォージは、君とフランチェスコ・ピオ・エスポジトの2トップに期待している
「僕たちは同い年で、長い付き合いのある友達だ。ピッチ外でも仲が良いし、ピッチの中ではお互いのことをよく分かっている。一緒にプレーするのが本当に楽しいし、自然と連係が取れる。U-16で知り合って、それから一緒に成長してきた。彼に今こんなに素晴らしいことが起きているのはうれしいし、当然のことだと思う。彼自身、『セバスティアーノと競うのはちょっと不思議だけど楽しい』って言ってた。僕たちカルボーニ兄弟も、一緒に成長していけたらと思っている。できる限りケンカせずにね(笑)」