キヴの“新章”に意欲的なベテランMF
インテルのヘンリク・ムヒタリャンが、24日付『レプッブリカ』のインタビューに応じた。『FcInterNews』が取り上げている。
「僕は思ったことを言う。他人に気に入られようとは思っていない。チームメートでも、ティフォージでも、誰に対しても同じだ。誰かが話しているときは耳を傾ける。だけど、僕が口を開くときは、チームのためだ。大事なのは、隠れずはっきりと、率直であること。それだけが、お互いを助ける方法だと思っている」
クリスティアン・キヴ監督の印象
「彼の哲学もアイディアも新しい。彼が何を求めているかを早く理解することが大事だ。すぐに本気の大会から始まったから、時間は少ない。新しい監督にとって大事なのは、指示を受け入れて、学び、努力することだね。彼は真面目で、だけどユーモアもある。メンタル面でも戦術面でもサポートしてくれている。初日の練習から彼のカラーが出ていた。システム自体は同じだけど、インザーギとはアプローチが違う」
シモーネ・インザーギ前監督と連絡は?
「プライベートで挨拶はしたよ。SNSに投稿はしなかった。彼が決断を下し、僕たちはそれを受け入れた。一区切りついて、新しい章が始まったということだ」
パリ・サンジェルマン(PSG)に大敗したUEFAチャンピオンズリーグ
「傷跡は残っている。あの痛みは消えない。ひどい敗戦だったからね。でも、そこにたどり着くまでの道のりは忘れていない。素晴らしい試合もあった。ただ、過去には戻れない。立ち上がって、学んで、前に進まないといけない。考えすぎても仕方ない。これから数日、数週間、そして数年で勝つために努力するしかない」
過去のインタビューで「インテルは一部の試合では“相手にとってプレー不可能なチーム”だった」と語ったことが有名だが…
「いつも無敵だなんて言っていない。いくつかの試合では、僕たちは本当にそういう内容だったという意味だ。ピッチ上での姿勢がそうさせた。また言うと思うし、本当にそう思っている。誰かがそれで僕をからかっても気にしない」
現役引退のタイミングは?
「このシーズンは僕の人生で最も過酷だった。3つの大会を戦ったからね。どれくらいプレーを続けられるかは分からない。でも、まだピッチに立ちたい気持ちはある。インテルとは契約があと1年ある。クビにされなければ残るよ(笑)。早すぎる引退で後悔はしたくないんだ」
「インテルの後は引退するつもりだ。レベルを下げたくないし、アルメニアに戻ってプレーするつもりもない。サウジアラビアのような場所も興味はない。もちろん敬意はあるけど、僕は金のためじゃなくてサッカーそのものが好きなんだ。朝起きて、練習に行って、自分の価値を証明したいという気持ちがまだある。引退後? 今の気持ちとしてはサッカー界から離れたいと思っているけど、“絶対”とは言わない。そこは時間を取って、家族と一緒にゆっくり考えたいね」
イランにいるメフディ・タレミとは連絡を取った?
「もちろん。元気にしていたよ。でも、あまり連絡をしすぎないようにしている。いろいろな人が彼の状況を知りたがって連絡してくるからね。でも、クラブワールドカップに向けて僕たちに“グッドラック”と言ってくれたのは本当にうれしかった。素晴らしい行動だった。あの国で起きていることを思うと胸が痛む」
バレンティン・カルボーニやフランチェスコ・ピオ・エスポジトの印象は?
「彼らはサッカーの現実をよく分かっている。今日ゴールを決めても、明日はゼロからのスタートということだね。ミステルにもチームメートにも、自分は準備ができていることを証明しなければいけない。僕たちベテランは、どうすれば上達できるかを伝える役割がある。でも、最終的には本人が成長したいかどうかにかかっているんだ」