新しいインテルに切り替えるインテルの右サイド
インテルのデンゼル・ドゥンフリースが、24日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで様々なテーマについて語った。
FIFAクラブワールドカップの2試合を欠場。リーベル・プレート戦には間に合う?
「状態はとても良い。リーベル戦には出られる状態だ。オランダ代表の最後の試合のあと、ちょっと体に問題があって、無理をしないようにしたんだ。シーズンの終わりにはいつもどこか痛むし、疲れもたまるからね」
精神的な疲れも?
「いや、今回は完全にフィジカルの問題だった。ただ、いろいろなことがあった後だから、多少のストレスがあるのも当然だね。体や頭からのサインには素直に従うべきだと思っている。でも今は全部過去のことだ。僕も“新しいインテル”をつくるために貢献したいと思っている」
“新しいインテル”とは? 何が変わっている?
「今はちょうど過渡期にいる。僕たちにとってこのクラブワールドカップは新しい何かの始まりでもあり、別の何かの終わりでもある。でも、キヴが本当に優れた監督だということはすでに分かってきたし、スタッフもすごく有能だ」
「いくつかのことは当然変わっていくだろう。僕たち選手にとっても、新しいエネルギーやアイディアをもらえるのは大事なことだと思っている。新しいミステルにはそれができる力がある。最初の2週間のトレーニングもとても良い感触だったし、この素晴らしい大会で続けていけるのが楽しみだ」
新しいアイディアというのは?
「まだ始まったばかりだから、プレースタイルを完全に変えるようなものではない。でも、例えばプレスをかける位置とか、試合の中の特定の場面で調整が入っている。インザーギのもとでの4年間で、僕たちは自分たちのスタイルを確立してきたし、それが素晴らしい成果をもたらした。でも、新しいミステルと一緒に細部を調整し、新しいコンセプトを取り入れていく。もしかしたら、少し高い位置でプレーすることになるかもしれない。でも、すごく前向きな雰囲気がある。キヴは本当に説明がうまいし、新しいエネルギーと精神的なモチベーションは彼から生まれている」
この新しいスピリットは、悪夢のようだった最後の1カ月を忘れる助けになる?
「僕たちはタイトルを一つも取れなかった。取れるだけの力はあったのに、それが現実だ。僕たちのように強くて野心のあるチームが無冠で終わるのは本当にきつい。目標は明確で、そこにかなり近づいていたからね……」
「今この瞬間だけを見れば、まだ完全には立ち直れていないのは明らかだけど、それは普通のことだと思っている。僕たちも人間だ。正直に言うべきだと思う。『何も起きなかった』とは言えない。でも同時に、僕たちは一緒に前向きに行こうとしている。世界屈指のクラブでプレーしている誇りは誰にも奪えない。そして、どんな失望よりも強いのは、またやり直すためのモチベーションだ」
CL決勝のPSG戦は消化できたのか
「受け入れるのはとてもつらいけれど、あれは決勝戦だ。勝つか負けるかしかない。確かに、僕たちは0-5でひどい負け方をした。でもPSGがあの日は明らかに強かったし、5月31日は僕たちにとって全然良い日じゃなかった。いつもなら勝てるデュエルに負け、いつもなら反応できる場面で遅れていた。でも、受け入れて、やり直すしかない」
「来季にまたチャンスがある。僕たちには再挑戦する力がある。今では世界中がインテルは決勝に行けるチームだって知っている。次のステップは、“インテルは優勝できる”と証明することだ。それが僕たちに残された最後のステップで、一番難しいけれど、乗り越えられるし、乗り越えたい。初めは誰も僕たちが決勝に行けるとは思っていなかったけど、僕たちは2回行った。だから今こそ、勝利に挑む時だと思う」
あの形で監督を失ったことは、どれだけショックだった?
「僕にとっても、みんなにとっても本当に大きな出来事だった。僕はインザーギと一緒にインテルに来て、ここで築いたものはすべて彼と一緒だった。4年間、僕たちは家族のようだったから、彼の退任はサイクルの終わりだった。でも人生はそういうものだ。常に前に進むもので、新しい刺激をくれる。インザーギが新しい冒険を見つけたことはすごくうれしいけれど、僕たちも前に進んでいる。新しい偉大なミステルがいて、その人のために戦っている」
インザーギの退任報道、本人が否定しなかったことは、決勝に向けた準備に影響した?
「いや、影響はなかった。でも、読んでいたし、聞こえてもいた……。いろいろな噂は心の中にあったけど、それを互いに話すことはなかったよ。みんな決勝だけに集中していたから。頭の中にあったのはPSGだけで、ほかには何もなかった」