若手と新戦力の特長を語るインテルMF
FIFAクラブワールドカップに出場しているインテルのニコロ・バレッラが、『DAZNイタリア』のインタビューに応じた。『FcInterNews』が取り上げている。
クラブワールドカップでのインテルの目標は?
「“常に競争しなければならない”というスローガンには100%共感している。これは昨シーズンを象徴している言葉だと思う。僕たちは最終的に優勝できなかったけど、ポジティブなこともネガティブなことも含めて、多くのものを得たシーズンだった。今はまた立ち上がって、できる限り良い結果を出すためにここにいる」
メンタルの状態はどう?
「フィジカル的にもメンタル的にも、少し疲れを感じている。すごく競争の激しいシーズンで、すべての大会で戦い抜いた。トロフィーは取れなくて、それがネガティブな部分として残っている。ここには良いプレーをして、頭も体も良い状態に戻すために来た。ミステルはすごく助けになってくれている。共感力がある人だ。ネガティブとポジティブのバランスを取ることが大切だけど、その点でミステルは本当に素晴らしい働きをしている」
UEFAチャンピオンズリーグ決勝の敗戦は、どれだけ頭に残っている?
「やっぱり頭には残っている。キャリアの中で、こういう敗戦も一部なんだ。大きな敗北だったし、悔しさはある。でも人生もサッカーも、倒れた後に立ち上がれるかが大事で、僕たちはそれを示してきた。カンピオナートでは勝ち点1差でスクデットを逃したことが2回ある。チャンピオンズリーグも2回決勝で負けて、その間には優勝も経験した。サッカーには浮き沈みがあると分かったし、だからこそもっと努力して、トロフィーを争えるようにならないといけない。それが僕たちのメンタリティだ」
シモーネ・インザーギ監督の退任の知らせはどう受け取った?
「正直、ちょっと変な感じだった。4年間一緒にいたから、それが当たり前になっていた。カリアリでも監督交代は多かったし、インテルでも経験しているから、どういうことかは理解している。慣れたとは言わないけどね。ただ、インザーギと彼のスタッフには感謝しかない。成長と感動の4年間だった。“ありがとう”が一番ふさわしい言葉だと思う」
クリスティアン・キヴ監督は何を与えてくれている?
「ミステルのことは以前から知っていた。プリマヴェーラを指導していたときにアッピアーノで少し話したこともあった。選手への共感力が高い人で、何が必要かを理解してくれる。それは誰にでもできることではないし、本当に大切な能力だと思う。難しい時期に、すごく大きな力をくれているし、モチベーションも与えてくれる。ストレートな性格で、やる気も勝ちたいという気持ちも強い。何か素晴らしいことを一緒に成し遂げられるチャンスだと思っている」
キヴ監督についてのエピソードはある?
「一番印象に残っているのは、浦和レッズ戦でゴールを決めたバレンティン・カルボーニに、僕たちグループ全員から拍手を送ってほしいと言ったことだね。彼はケガで大変な時期を過ごしてきた若手で、キャリアの転機になり得る出来事だ。そのゴールのあとに彼がまた笑顔を見せていたのを見て、僕も心を打たれたよ」
世界トップのクラブの一つであるという自覚を持ち続けることが重要
「グループがバラバラになったとは思っていないけど、こういう敗戦のあとには気持ちが落ち込むのは自然なことだ。勝っているときはすべてうまくいっているように見えるけどね。でも、グループの中にインテルのために頑張りたくない人間がいるとは思わない。今の僕たちがピッチで取り戻すべきものは、おそらく“失点しない力”だと思う。それが最近足りなかった部分で、今はそれを取り戻すために取り組んでいる」
最近の自分のパフォーマンスをどう評価している?
「もっと良くできると思っている。僕は自分にすごく厳しいタイプだしね。確かに、たくさん試合に出たことでメンタル的にもフィジカル的にも簡単ではなかった。シーズン終盤には、たぶんあまり冴えていなかったと思う。でも繰り返すけど、僕は一人で試合を決めるようなタイプの選手じゃない。チームが必要だし、仲間を助けるためにプレーしている。個人的な栄光には興味がない。僕は仲間の力になりたいと思っている。ティフォージの期待が大きくて批判されることもあるけど、仲間と良い関係でいられるなら僕は穏やかでいられる。外で起きることは僕たちにはコントロールできないからね」
帯同している新戦力と若手たちについてどう思う?
「ルイス・エンヒキとスチッチは質のある選手で、僕たちにとって大きな助けになるはず。カルボーニのことは前から知っていた。それから、セリエAは他のリーグとは違うから、適応が必要になる」
「ルイスは、僕たちに今シーズンのある時期に少し足りなかった要素を持っている選手だ。ドリブルを仕掛けるのを恐れず、一人かわすことができるタイプだね。スチッチは視野が広くて、すごく高い技術を持っている。カルボーニは足元の技術がある。ピオはこんなに体が大きかったっけ?って感じだ(笑)。セバについてはいつも言っているけど、とても大きな才能を持っている。あとはきっかけを見つけるだけだと思うね」