浦和レッズ戦に劇的勝利
21日(日本時間22日)に行われたFIFAクラブワールドカップ・グループE第2節のインテル対浦和レッズは、2-1でインテルが逆転勝利を収めた。イタリアメディアの主な選手採点を紹介する。
インテル、主な採点
ルイス・エンヒキ
FcInterNews:5.5 – ボールを受けるとすぐにドリブルに入るが、しばしばフェイントをやり過ぎてしまい、利き足でない左足に持ち替えてのプレーに苦しむ。意欲は見せたが、後半は勢いが落ちた。守備では失点につながる場面で遅れ、後半には危険なボールロストも。
TMW:5 – ドリブルで加速しても、プレー精度に欠ける。今後の成長が必要。
SportMediaset:5 – ドリブルのフェイントは多いが、実りは少ない。右サイドでのプレーから相手にカウンターの機会を与えてしまった。
クリスティアン・アスラニ
FcInterNews:5 – 明晰なプレーと無計画な動きが混在。ラウタロへの好クロスもあったが、判断ミスやボールロストも多く、テンポを落とす場面も。ミドルシュートも効果なし。
TMW:6 – 積極的にシュートを狙った。ラウタロへのアシストもあり、後半は個性を発揮した。
SportMediaset:6.5 – 積極性とフィジカルで存在感。ラウタロへのアシストや自らのシュートもあり、2タッチ以内でリズムをつくった。
(→72分) バレンティン・カルボーニ
FcInterNews:6.5 – 淡白な展開の中で変化を与える選手。シュートを2度放ち、終了間際に決勝ゴール。インパクトは十分。
TMW:6.5 – 長期離脱からの復帰直後に得点。勢いあるプレーで注目を集めた。
フェデリコ・ディマルコ
FcInterNews:5 – 左サイドで繰り返しボールを受け、いつも通り最初の選択はクロス。しかし、肝心の攻撃陣がなかなかエリアに現れず、効果的ではなかった。かつての“左サイドの機関車”の面影は薄れ、今日はまだ自信や力強さに欠けていた。左足ボレーも精度を欠き、見せ場は少ない。アスリートとしてのコンディションが整っておらず、左サイドで優位性を作るには至らず、徐々に予測可能なプレーに終始した。
セバスティアーノ・エスポジト
FcInterNews:5 – ポジションを見つけられず、敵陣の中盤やペナルティエリア付近で渋滞に巻き込まれた。良い動き出しの後に数回ボールを受けた以外は、ほとんどプレーに関与できず。実力を示す絶好の機会だったが、それを活かすことができず、チームにも貢献できなかった。
TMW:5.5 – 動きはあるが、決定力に欠ける。
SportMediaset:5 – ラウタロとのコンビで2度目の先発も、ほぼ無力。ゴールの気配すら感じさせなかった。
(→46分) フランチェスコ・ピオ・エスポジト
FcInterNews:6 – インテルでのプロデビュー戦。期待と注目を背負ってピッチに立ち、エリア内で存在感を発揮。クロスに合わせ、アクロバティックなシュートやヘディングで得点を狙う姿勢を見せた。
TMW:5.5 – 意欲的だが、終了間際の決定機を逃した。
ラウタロ・マルティネス
FcInterNews:6.5 – 中央の前線で孤立し、常に2〜3人に囲まれる中で味方からのパスを受けるのに苦労した。そのため自ら下がってスペースを空ける動きも見せたが、代わりにそのスペースに入る選手はおらず。だが、最初の決定機では見事なヘディングでクロスバーを叩き、ゴールから離れた位置でもボールをうまくキープして展開。チームが苦しむ中、勝負を決めるプレーをやってのけた。
TMW:6.5 – 相手ゴール後すぐにクロスバー直撃のヘディング。以降は一時プレーから消えたが、最後には再び飛び出し、値千金のゴールを決めた。
SportMediaset:7 – 数少ないチャンスを活かして同点ゴール。エスポジト連係との連携は不発ながら、2戦連続得点。
クリスティアン・キヴ監督
FcInterNews:6 – 歴史的敗戦の可能性もあったが、最後まで信じたチームの意志の強さによって勝利を手にした。多くの主力不在や厳しい状況の中で指揮を執っており、同情の余地はある。ただし、試合の大半で相手守備を崩す術を見出せず、インテルの攻撃は単調なパス回しと精度に欠けるクロスが中心だった。最終的にはラウタロのひらめきとカルボーニの混戦での反応が勝利を導いた。結果がチームに勢いを与えることを願いたい。
TMW:6.5 – シモーネ・インザーギには「プランAはあるが、プランBがない」とよく言われたが、キヴは今のインテルに別の選択肢が必要だというメッセージを送ろうとしている。困難な状況下で選手を入れ替え、異なる策を試した結果、自ら育てた“息子”のようなカルボーニの活躍によって報われた。