システムは3-5-2にこだわらず
インテルは17日、FIFAクラブワールドカップでモンテレイと対戦する。クリスティアン・キヴ監督が試合前日会見で残したコメントを『FcInterNews』が伝えた。
チーム全体のコンディションについて
「チームは良いトレーニングができている。2日前からほぼ全員がそろっている。もちろん、いくつか問題や軽いケガもあるが、全体的には特に深刻なものではない」
新加入選手の先発は?
「新加入の選手たちも良い準備をしてきた。ルイス・エンヒキは、少し休暇が長かったこともあって、コンディションがやや遅れている。ペタル(・スチッチ)は代表からそのままこちらに合流して、我々と多く練習をしている。彼らのプレーは明日見られるだろう。先発か途中出場かは別として、いずれにせよチャンスはあるはずだ」
シモーネ・インザーギは常に3-5-2を使っていた。あなたもインテルでもそれをベースに考えているのか? それとも何か変化を加えるつもりか?
「イタリアでは、システムやフォーメーションにこだわりすぎていると思う。大事なのはプレーの原則であって、システムそのものではない。確かに、インテルは近年このシステムとやり方で結果を出してきた。ただ、それも結局は正しい原則に基づいてプレーしてきたからこそだ」
「原則は絶対に失ってはならない。今のサッカーには流動性、機動力、非対称性が求められていて、相手に的を絞らせないことが重要だ。相手がマンマークで来ようが、より受け身な守備をしてこようが、こちらが問題を与えなければいけない。このチームはその原則を持ち続けてきたし、そこに少しでも何かを加えていきたい。もちろん簡単ではないが、試合の準備以前に時間も必要だ。ただ、明日にはその一端が見えるかもしれない」
ラウタロ・マルティネスとマルティネス・テュラムの状態は?
「2人とも良い状態にある。代表チームで10日間過ごし、そのあとに少し休みを取らせた。ラウタロは代表の合宿が終わるとすぐにアメリカにきて、トレーニングを始めた。マルクスは代表で2試合目に出場したので、少し長めに休ませた。彼らのプレーもこの大会で見ることができるだろう」
アメリカ大陸とヨーロッパのサッカーの違いは?
「これは面白い質問だね。ヨーロッパのサッカーはより組織的だと思う。一方で、こちらはもっと自由で楽しんでいる印象がある。両者の良いところをうまく融合できたら理想的だろう。とはいえ、大きな違いがあるわけではない。南米やメキシコのクラブは近年、経験豊富な選手を取り入れてチームの個性を強め、レベルアップを図っている。南米には昔から才能ある選手がいるし、それはこれからも変わらないだろう」
インテルがこの大会で上を目指す上でカギとなることは?
「一試合ずつ考えていくことが大切だ。こういった大会では、どの試合も重要であり、謙虚さが求められる。グループステージを突破するためには、チャンスをつかむ準備が必要だ。その先のラウンドでも同じだね」
「今のサッカー界では、誰も簡単には勝たせてくれない。格下とされるチームにも大きなモチベーションがある。個人的には互角の勝負だと思っている。勝つためには相手よりも優れたパフォーマンスを出さなければならない」
試合前に選手たちへ伝えることはあるか?
「ほかのどの監督よりも記者会見をしている気がするよ。毎日1回は会見しているから、今言ってしまうと、明日は言うことがなくなってしまう。選手たちは読むだろうし、聞くだろうし、分かってくれるはずだ」
「大切なのは、これまで数年間このチームが見せてきたことを誇りに思い、ピッチに立つという気持ちを持つこと。我々はこの大会は重要なものだと考えているし、それに見合った準備をして臨むつもりだ。全力を尽くす準備はできている」