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マロッタ会長「キヴは“インテル製”。妥協の選択ではない」 U-23インテルの発足も正式発表

シモーネ・インザーギと別れて新たなスタートを切るネラッズーリ

インテルのジュゼッペ・マロッタ会長が14日、正式にクリスティアン・キヴの監督就任を発表した。会見の冒頭で、監督人事や今後の方針について言及した。

まずはシモーネ・インザーギ前監督との別れ、そして新監督の紹介をした。

「我々の新しい監督を紹介できることをうれしく思う。彼とは2年契約を結んだ。ご存じの通り、サッカーという世界はあらゆるものを容易に消費してしまう。我々は以前、非常に愛着のある監督、シモーネ・インザーギと結ばれていた。彼は我々に多くをもたらしてくれたし、我々もその貢献に報いようと努力してきた。4年間の素晴らしい成功を経て、円満な別れに至った。サッカーとはそういうもので、我々はとても良い形で別れを迎えることができた。彼のおかげで、忘れられない年月と試合を数多く経験することができた。彼はこの旅路の中で、中心的な存在だった」

「その直後、我々は後任探しに取り掛かった。アウジリオ、バッチンとともに迅速に動き、インテルの理想に合致する人物としてキヴを選んだ。この決断はオーナーとも共有されたもので、オーナーは常にクラブの状況に細かく気を配っており、今回も変わらず我々を支えてくれた。『妥協』だとか『混乱』などと報じられたが、そんなことは一切ない。24時間以内に決定されたもので、唯一必要だったのは手続き面の調整だけだった。協力してくれたパルマには感謝している」

「キヴという人物は、インテルにとって新しい存在ではない。すでに大きな成果を残しており、今回は新たな役割での復帰となる。育成チームでの実績、そしてパルマを見事に残留へと導いた功績がある。誇りを持って言えるのは、彼はメイド・イン・イタリーではなく“メイド・イン・インテル”であるということだ」

そして、U-23インテルの立ち上げを正式に発表した。

「この機会を借りて正式に発表する。来シーズン、我々はU-23チームでセリエCに参戦する。これはクラブとしての革新であり、若手育成の新しいモデルに完全に合致している。我々が望むのは、クラブとオーナーとして、我々の若手をイタリアのカルチョの舞台に送り出すこと。すでに2名の選手を獲得し、他にもクラブに戻ってきた若手たちがいる。彼らの姿はFIFAクラブワールドカップでも見ることができる。非常に誇りに思っている」

最後に、新監督への期待を改めて強調した。

「我々はキヴに責任を託すが、彼が“帰属意識”と“仕事への文化”を持って、このプロジェクトをしっかりと前に進めてくれると信じている。こうした形式の記者会見は珍しいが、ここにいるということは、インテルが世界で最も強いクラブのひとつであることの証明でもある。我々はただの脇役ではない。シーズンを通じて厳しい状況ではあったが、キヴなら適切な人材を見つけ出してくれるだろう」

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