コーチングスタッフ編成も明らかに
クリスティアン・キヴが14日、インテルの監督として初の会見に臨み、新たな挑戦への意気込みを語った。
インテルのトップチームの監督になった実感は?
「プリマヴェーラでもすでにその感覚は持っていたが、誇りと責任感は常に何か大きなものを引き出してくれる。トップチームでは、ピエロ・アウジリオが私を選手として連れてきてくれた最初の日と同じくらい、大きな責任を感じている。もう13年、途中3カ月パルマにいた以外はずっとここにいるからね」
トリプレーテ(3冠)メンバーからメッセージはあったか?
「長年続いているグループチャットがあるんだ。素晴らしい仲間で、人生を通じての友人たちだ。結果を共にしたからこそ、そういう絆が生まれる。あれだけのメッセージをもらえてうれしかったし、それはもちろん私と彼らの間に留めておく。ただ、インテルの歴史を築いた人たちの目に喜びがあるのを見るのは、本当にうれしいことだった」
FIFAクラブワールドカップ2025でいきなり結果を求められる
「これは“新しく、古いプロジェクト”だ。インテルのようなクラブには、こうした姿勢と野心が必要だという自覚が求められる。目標のハードルは上がっている。今のインテルの位置を維持するには、大きな自信が必要だ」
短期間で多くの決断を迫られている
「チームもクラブも、下部組織の頃からずっと知っているので問題ない。ロッカールームにある人間的な質も理解している。選手たちには、これまで歩んできた道のりがいかに素晴らしかったかを伝えたい。決してそれを忘れてはいけない」
年齢とスチッチの加入を考慮して、ムヒタリャンの起用は?
「年齢ではなく、人間性が大事だ。サッカーにおいては年齢は意味を持たない。ムヒタリャンの年齢を話題にするのはフェアではない。彼がトレーニングで見せてくれるものは議論の余地がない。あのエネルギーをまた発揮してくれることを願っている。私にとって重要なのは、チーム、ティフォージ、クラブのためにハードワークをすることだ」
インテル監督就任までの経緯は? インザーギとは連絡を取ったか?
「驚きだった。パルマで自分がやってきた仕事を続けたいという気持ちがあったからね。そこに連絡が来て、面談することになった。まず最初にパルマに許可を求めたよ」
「インテルから声がかかるのは、やはり誇りだ。今この場にいることがすべてで、言葉にはあまり意味がない。シモーネとは、私がプリマヴェーラを指導していた頃から良い関係だった。インテルを去ると知った時に、幸運を祈るメッセージを送った。それ以降は連絡を取っていない」
短期間で選手たちをどうやって立て直すのか?
「異例なシーズンだったが、それでもとても素晴らしいものだった。このチームが歩んできた道を忘れてはいけない。そこから再出発すべきだ。シーズンはトロフィーだけで判断するものではない。選手たちの成長、日々の努力の積み重ねが大事だ。チームと監督の役割は常にベストを尽くすこと。勝つこともあれば負けることもある」
「私にとっては失敗のシーズンではなかった。数カ月前には、バイエルンやバルセロナを倒し、セリエAの首位に立ち、ヨーロッパでも屈指のチームとして見られていた。それを忘れてはいけないし、なかったことにもしてはいけない。サッカーに失敗など存在しない。あるのは理由を探すことだけ。ここ数日チームと過ごしていて、誰一人として責任転嫁しようとする姿勢は見られなかった」
キヴがインテルにもたらせるものは?
「人間として、自分の持っているすべてだ。尊敬、感謝、気持ちの強さ、そして“インテル愛”。このユニフォームは私の中に根付いている。プロとして何を与えられるかは皆さんが判断してほしい。ただ、人としてはすべてを捧げるつもりだ」
ミュンヘンでの敗戦からどう立ち直るか?モウリーニョから連絡はあったか?
「チャンピオンズリーグの決勝に負けるのは本当に辛いことだ。2010年の決勝前、私自身も“もし負けたらどうしよう”と考えたことがある。選手たちには、あの過程を忘れないようにと言った。インテルというクラブとチームには、大きな目標を目指す義務がある。クラブのエンブレムやそれが世界中で何を意味するかに対して、敬意を持たなければならない。目標のハードルは常に高くあるべきだ。モウリーニョ? そうだね、話をしたよ」
セリエAでの監督初挑戦の印象は?
「監督として、パルマでベストを尽くしてきた。目標は残留で、それを達成できたのは本当に濃密で素晴らしい経験だった。目標にたどり着くと、感情もより強くなる。その過程で、チームを信頼し、仕事を重ねることを学んだ。時には欠点を隠して前に進むことも必要だ。ソファや椅子に座っているだけではできない。文句を言うべきではない」
コーチングスタッフの編成は?
「アシスタントはコラロフで、皆さんご存じのとおりだ。マリオ・チェッキはテクニカルスタッフとして残り、アンジェロ・パロンボも一緒だ。ラペッティとフランキーニがフィジカルコーチ、スピネッリに加えて、パオロ・オルランドーニがGKコーチに入る。経験とクオリティを備えた、競争力あるスタッフだ。いい仕事ができると確信している」