レジェンドはフロントのチーム作り次第と予想
インテルのレジェンド、ジュゼッペ・ベルゴミが9日にイベントに出席した際、インテルの監督人事についてコメントを残した。『FcInterNews』が伝えている。
クリスティアン・キヴの就任をどう思う? セスク・ファブレガスを推すべきだった?
「私としては変化の時だと思っていた。シモーネ・インザーギの下でインテルがこの4年間に見せたものは、これまでの歴史でも類を見ないほど素晴らしかった。あのクオリティ、勝利、チャンピオンズリーグ決勝進出、全てだ」
「でも、やはり変えるべきタイミングだった。ファブレガスは『Sky』の番組に来たとき、0-0狙いのような姿勢ではなく、全てを率直に語ってくれた。それを見て、彼が第一候補だったのも納得した。なぜ契約に至らなかったかは分からないが、私はクリスティアンの選択も気に入っている。彼は価値ある人物だ。見かけは穏やかだが、しっかりとした芯を持っている。監督としてはまだ13試合しか指揮していないが、情熱があり、若く、成功したいという強い意欲がある。あとは、クラブがどんなチームを彼のためにつくるか次第だろう」
キヴにとって戦術的な土台があることはプラスか。インテルへの愛情もプラスに働くのか
「我々は限界を超えてきた。インテルが最強だったわけではない。4年前から私は言っているが、他の2クラブと比較する話は成り立たない。攻撃、中盤などに課題が多くあった。それでも、帰属意識があったからこそ、イタリア人を軸に据えたこのインテルは前に進めた。キヴのような人物は適任だと思う。リスクはあるが、彼の人間性を私は高く評価している」
「彼はもともと4-3-3をやっていたが、失点が最多だったパルマに来て3-5-2に切り替えた。パルマでは残留が目標だが、ミラノでは優勝が求められる。インザーギのように前向きなカルチョをする形もあるし、変化の中で、たとえばルイス・エンリケが1対1に強く、スピードのあるFW、フィジカルのある中盤、俊敏なDFを加えるなら、4バックも可能だろう」
フランチェスコ・アチェルビは残すべき? 今出ている名前の中で、インテルに合いそうな選手は?
「それはクラブが何を目指すかによる。インザーギの下では、ブークマのような選手が理想的だった。重要なのは、今いる選手とは異なる特性を持つ選手が加わることだろう。今のインテルの守備陣は、奪う能力やビルドアップでは優れているが、ラインを高く保ったまま広いスペースを守るのは難しい。だから、スピードがあってリカバリーできるDFが必要だ。それを見つけるのはクラブの仕事だが、そうした選手がいれば守備陣はより完成される」
これからFIFAクラブワールドカップ。気持ちの切り替えは簡単?
「ノルウェー代表戦では誰もが苦しんでいた。60試合もプレーするこの時期は、誰だってバカンスに行きたくなる。気持ちは理解できる。でも、彼らはプロフェッショナルだし、自分のコンディションを理解している。そして今は、様々なテクノロジーのサポートもある。間違いなく、彼らは持てる力を最大限に発揮しようとするはずだよ」