シモーネ・インザーギの3−5−2から4バックへの変更も視野?
インテルはクリスティアン・キヴの監督就任が濃厚になっている。新体制でチームはどう変わるのだろうか。
かつてインテルの下部組織を率いたキヴは、2024/25シーズン途中からパルマの指揮官に就任。チームを残留に導き、パルマとの契約を更新する予定だった。しかし、シモーネ・インザーギのインテル監督の退任で状況が一変。セリエAでの監督経験がわずか3カ月の若手指揮官が、UEFAチャンピオンズリーグ準優勝クラブを率いるという大胆な挑戦に臨むことになる。
インザーギ監督のインテルは3-5-2をベースとした流動的な戦い方だったが、キヴ監督が目指すスタイルとはやや違う。
『スポルトメディアセット』は、キヴのメインシステムが4-3-3とした上で、選手に合わせて戦術を変えるタイプだとした。とはいえ、「大幅な戦術変更に即応できる選手層には不安がある」と懸念を示し、「フェデリコ・ディマルコやデンゼル・ドゥンフリースはサイドバックというよりもウイングバックで、1対1で仕掛けられる選手が必要になる」とした。その意味で、ニコラ・ザレフスキの買取はより一層現実味を帯びる。
パルマ時代は3バックを採用するなど、自身の理想を置いて結果を出すこともあった。そのため、当面はインザーギの3バックを踏襲しつつ、新戦力のペタル・スチッチやルイス・エンヒキを組み込んで様子を見る形でスタートする可能性が高い。
また、ダヴィデ・フラッテージの去就にも注目だ。前監督続投なら放出確実とされてきたが、新体制では役割が変わるかもしれない。フラッテージを放出するか残留させるかで、インテルの補強予算も変わってくるため、新指揮官の最初の舵取りは重要になりそうだ。