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「決意はあるが執着はなく、心を自由に」CL優勝に燃えるインザーギ「2年前と違うのは経験」

【写真】Marco Iacobucci Epp / Shutterstock.com

スタメンはパヴァールか

インテルは31日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦する。シモーネ・インザーギ監督が前日会見と『スカイ』でコメントを残した。

2年ぶりのCL決勝。今回は前回とは違い、五分とも言われる

「2年前はマンチェスター・シティ相手には勝負にならないと言われていたが、実際はそうではなかった。むしろ我々はもっと報われるべきだった。なぜ勝てるか? それはここまでの道のり、費やしてきたもの、そしてこの試合にかける思いがあるからだ」

「2年前と違うのはイスタンブールでの経験、準備の仕方、決勝へのアプローチ、直前の数日の過ごし方やトレーニングだ。もちろん毎試合が別物だというのは分かっているが、細部に最大限の注意を払って準備してきた。明日は選手全員が起用可能で、今季59試合の中で全員がそろったのは3回だけ。私には大きな信頼があるし、全員がそろうというのは監督にとって最高の条件だ。彼らはクラブとともに選んだ選手たちであり、私は彼らを指導できることを誇りに思っている」

CL制覇は一つのサイクルの締めくくりとなるか?

「まず言いたいのは、明日はCLの決勝だということ。その後、月曜に落ち着いてクラブと話をする予定だ。CLの試合はいつも特別な感情があるが、決勝はまた格別なものだね。ただし、ここに来るまでにふさわしい道を歩んできた。マンチェスターでの初戦から大きな情熱を持って取り組んできた。明日は最後の一歩、それが一番大事だ。この選手たちには何一つ責めることはできない。いつも心を込めて戦ってきたし、明日もそうする」

明日、選手たちに何を伝える?自分たちは有利だと思うか?

「その時になったら心が教えてくれる。試合ごとに状況は異なる。ピッチに立つのは給与や収益ではなく、細部に神経を尖らせる選手たちだ。決勝は細かいことで決まることもある。2年前は不利と言われたが、互角に戦ったし、もっと報われてもよかった」

ナポリとの接戦を経て、この決勝にどう到達した?

「選手たちはよく働いてくれた。カンピオナートでの悔しさは脇に置いて、最善の準備をしてきた。全員がそろっており、あとは私が明日決める。まだ少し迷っているが、選手たちの集中は感じている。執着ではなく、正しい集中力を持っている」

PSGは若くてスピードがあるが、インテルは経験豊富。どちらが有利か?

「監督としては試合展開を頭の中で思い描くが、その通りにはならないことも多い。PSGはボール支配率で欧州トップのチームで、クオリティも高い。我々もリーグでは支配力があり、欧州でも優れている。技術的にも良いプレーをし、パス回しで相手からできるだけボールを奪うことが大切になる」

バンジャマン・パヴァールの状態は?

「良い状態にある。良いトレーニングをしていて感触も良い。今日の練習と明日の最終調整を経て、問題がなければ起用するつもりだ。彼は我々にとって重要な存在で、ライプツィヒ戦以降、彼の不在は大きかった」

スタメンは?

「今日の午後に様子を見る。状態の良い選手が出場する。パヴァールが良い状態だと示してくれたら、彼が出るだろう」

「自覚」がキーワードになるか?

「自覚、走力、決意、冷静さ……、多くの要素が必要だ。こうした大一番に勝つには全てが必要で、我々はそれを細部にわたって準備している。相手は素晴らしいチームで、決勝に来るにふさわしいクラブだ。彼らの監督のことも技術者としても人としても尊敬している」

インザーギはインテルの一時代を築いたと言えるか?

「明日が非常に重要な日であることは分かっている。勝つか負けるかでは天と地の差がある。私たちはすでにこの舞台に立ったことがあるが、CLでは悔しい思いしかしていない。カンピオナートでは勝ったり負けたりを繰り返してきたが、選手たちはサッカーが与えるすべての感情を理解している。私も選手時代にそれを経験した」

「明日の一番の願いは、ティフォージに大きな喜びを届けること。昨日も練習場で彼らの声援を感じたし、その思いを忘れていない。たとえ明日、スタジアムに来られなくても、クルヴァ・ノルドの魂は我々とともにある。我々はマンチェスターで始めたこの道を、ここでともに終えたい」

歴史的一戦を前に、今の気持ちと選手に求めることは?

「決意だが、執着ではない。心は自由でなければならない。こうした試合の準備の仕方は分かっているし、ワールドカップやEUROの王者たちもいる。この試合に最適な形で辿り着いたと思っているが、明日は偶発的な要素もあるだろう。それを自分たちの側に引き寄せるようにしたい」

夢をつかむことと、それを失うことへの恐れの狭間にあるものとは?

「執着ではなく、決意と勝利への強い気持ちを持ってピッチに立たなければならない。相手は強く、準備されたチームで、我々と同じように勝ちたいと思っている。我々は常に自分たちの武器で戦ってきた。ここまで来た道のりが大きな自信となっている。走力、決意、攻撃性のおかげでここまで来られたし、まだ止まりたくない。選手たちはこの決勝にすべてを注ぎ込むつもりだ」

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