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激怒のインザーギを幹部が1時間なだめる!? かん口令のインテル、燻っていた怒りの火種

【写真】Marco Iacobucci Epp / Shutterstock.com

ラツィオ戦のジャッジも含め、インテルが感じる「不公平感」

インテルがセリエA第37節ラツィオ戦で引き分けたあとに口を閉ざしていることが引き続き話題になっている。

ラツィオと引き分けてスクデットから一歩後退したインテルは、特にシモーネ・インザーギ監督の怒りが爆発しているという。

『レプッブリカ』によると、インザーギ監督はコモ戦のあと、ロッカールームで怒りを爆発させた。クラブ幹部が約1時間にわたって指揮官をなだめたという。

インザーギ監督はラツィオ戦で退席を命じられ、最終節はベンチ入りできない。クラブとしては、これ以上処分が重くならないよう、監督がメディアに対して発言しないことを選んだとされている。

キッフィ主審の評価は?

イタリア審判委員会(CAN)の責任者であるジャンルカ・ロッキは、『DAZNイタリア』の番組『OpenVAR』に出演し、セリエA第37節で起きた様々な事象に触れた。

そのなかで同氏は、インテル戦をさばいたダニエレ・キッフィ主審について、「ビセックの動作は、もともとはハンドの対象外と言えるものから始まっている。しかし、彼は肘を広げ、反射的に腕がボールに向かって動いてしまった。そのため、これはPKを与えるべきケース。終了間際の時間帯で受け入れがたいのは理解できる。主審の位置もベストではなかった。ああいう時間帯のハンドは、慎重に見直すべきだ」と述べた。

また、ニコロ・バレッラが「オレたちは命がけでやってる。あなたたちは違うだろ!」と発言し、「我々も同じだ」と返したことにも触れ、「正しい返答だった。バレッラの抗議は強いものだったが、丁寧な言葉遣いであった。キッフィは、難しい状況下で良い試合を裁いた。難しく、常に緊張感のある試合だったが、彼は正しい選択をした。困難な状況でのポジティブなパフォーマンスだった」と返答した。

火に油

この「ポジティブなパフォーマンス」という評価は、インテルの怒りを静めるどころか、まさに“火に油”だった。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『コッリエレ・デッロ・スポルト』も、今季、特に今季後半戦の疑惑のジャッジを取り上げた。

特にインテルが憤っているのは、判定に一貫性がないという点だ。『コッリエレ』は「奇妙なことに、最後にVARがこの種のプレーに介入したのはインテル対フィオレンティーナで、ダルミアンが不利な判定を受けた場面だった」と、2月10日のセリエA第24節に触れ、「あのとき、軽度の接触ではPKを取るべきではないという方針が確認されたが、それにもかかわらずスクデット争いにおける決定的な試合で真逆の対応がされた」と指摘した。

スーペルコッパ・イタリアーナのクリスティアン・アスラニに対するファウルに始まり、インテルは2025年に入って、判定に対して納得のいかないことが多かった。燻っていた火種が、シーズンを決する重要な局面で燃え上がった形のようだ。

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