スクデットレースを語るインテル元主将
元インテル主将のアンドレア・ラノッキアが『カナレ5』の番組でセリエA第37節を振り返った。『FcInterNews』が取り上げている。
この日は首位ナポリがパルマと引き分けたものの、2位インテルもラツィオとドローに終わり、スクデットレースで順位の入れ替わりはなかった。
ラノッキアは、これでインテルが優勝から大きく後退したと感じており、次のように話している。
「本当に悔しい。最後のチャンスだったと思う。何が起きてもおかしくないけど、90分の時点では、完全にとは言わないが、ほぼカンピオナート制覇を手中に収めていたと思う」
「残念ながらインテルはその瞬間を生かせなかったし、ナポリのここ2試合の失速もあった。どうなるか見てみよう。スクデット争い、チャンピオンズリーグ出場権、残留争いがまだ決まっていない、とても面白いカンピオナートになっている」
インテルとナポリのパフォーマンスが良くなかったことにも触れた。
「精神面での影響が大きいのだろう。残り180分で全てが決まるというプレッシャーだ。インテルもナポリもナーバスで、チームが間延びしていたし、戦術的なミスも目立った。完全にメンタルの問題だと思う。最終局面では、シーズン中に落とした勝ち点のことが頭をよぎるものなんだ」
また、審判のジャッジにも言及している。
「いまの審判のレベルがすごく低いことは問題だ。いまの審判には、パーソナリティーがない。私はVAR前とVAR後の両方を経験した。インテル戦やナポリ戦をさばくには強いパーソナリティーが必要なのに、審判のレベルは下がる一方で、こういった判定になると冷静さを欠いている」
「どのチームにも有利なときと不利なとき、どっちもある。でも、インテルは多くの勝ち点を落としすぎた」
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