チャンピオンズリーグ決勝進出の栄誉は、財政にも潤いをもたらす
6日にサン・シーロで行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグのインテル対バルセロナは、史上最高収益という形でも歴史に刻まれた。『カルチョ・エ・フィナンツァ』が詳細を伝えた。
インテル対バルセロナの大一番はチケットが完売。75,504人の観客が入った。カタルーニャから来たバルセロナサポーターも4000人がアウェー席に詰めかけ、チケット売上合計は1467万5293ユーロ(以下、四捨五入して1470万ユーロで記載)を記録。これはイタリアで開催されたサッカーの試合で史上最高額の収益であり、インテルの決勝進出に花を添える形となった。
これまでの記録は2022/23シーズンのCL準決勝セカンドレグ・インテル対ミランの「ユーロダービー」で1250万ユーロ。なお、イタリアサッカーの高額収益試合トップ10はすべてサン・シーロ開催というのも特筆すべき点だ。
CL決勝進出、“経済的価値”は?
『カルチョ・エ・フィナンツァ』の試算によれば、インテルは今季のCLですでに1億3200万ユーロを手にした。同メディアの推計の内訳は以下のとおり。
- CL出場ボーナス:1862万ユーロ
- リーグフェーズ順位ボーナス:970万ユーロ
- 放映権分配(ヨーロッパ):2402万ユーロ
- 放映権分配(ヨーロッパ以外):736万ユーロ
- リーグフェーズ成績ボーナス(勝利で210万ユーロ・引き分けで70万ユーロ):1330万ユーロ
- リーグフェーズ上位8チーム入りボーナス:200万ユーロ
- ベスト16進出ボーナス:1100万ユーロ
- ベスト8進出ボーナス:1250万ユーロ
- 準決勝進出ボーナス:1500万ユーロ
- 決勝進出ボーナス:1850万ユーロ
総計:1億3200万ユーロ
イタリアサッカー史における高額収益試合トップ10
- 1位 インテル対バルセロナ(24/25 CL準決勝2ndレグ):1470万ユーロ
- 2位 インテル対ミラン(22/23 CL準決勝2ndレグ):1250万ユーロ
- 3位 ミラン対インテル(22/23 CL準決勝1stレグ):1040万ユーロ
- 4位 インテル対バイエルン(24/25 CL準々決勝2ndレグ):1000万ユーロ
- 5位 インテル対アトレティコ・マドリード(23/24 CLベスト16 1stレグ):920万ユーロ
- 6位 ミラン対トッテナム(22/23 CLベスト16 1stレグ):910万ユーロ
- 7位 ミラン対ナポリ(22/23 CL準々決勝1stレグ):850万ユーロ
- 8位 インテル対ベンフィカ(22/23 CL準々決勝2ndレグ):820万ユーロ
- 9位 インテル対バルセロナ(19/20 CLグループステージ):790万ユーロ
- 10位 ミラン対パリ・サンジェルマン(23/24 CLグループステージ):770万ユーロ