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ベルゴミ「昨季ならあれはPK」「インテルがエネルギーを消耗したのは…」

首位浮上のナポリがコンディション的にも有利か

インテルのレジェンドであるジュゼッペ・ベルゴミが『スカイ』の番組でセリエA第34節でローマに敗れたインテルについて語った。

【インテル採点】好調ローマに屈して3連敗…。精彩を欠いたのは?

インテルは第33節でボローニャに敗れ、ミッドウィークのコッパ・イタリア準決勝セカンドレグでミランとのミラノダービーに敗北。さらにローマ戦を落として公式戦3連敗となり、ナポリに首位の座を明け渡した。

ベルゴミはスクデットレースについて、次のように話している。

「ナポリは強いアイデンティティと素晴らしいフィジカルを持っていて、イタリアのカンピオナートでは結局これがモノを言う。ローマやラツィオに試合終盤で追いつかれなければ、もっと上にいたはずだ。このチームはずっと先頭を走ってきた」

バイエルン戦がもたらした代償

では、インテルはどこでエネルギーを失ったのだろうか。

「バイエルン・ミュンヘン戦は、肉体的にも精神的にもエネルギーをものすごく消耗した。たしかに勝ったが、アウェーではセットプレーから2ゴールを決めただけで、内容的にはかなり押し込まれていた」

「あの試合には2つの大きな分岐点があった。ハリー・ケインがあんなに簡単なゴールチャンスを外すことはあまりない。それから、サン・シーロではトーマス・ミュラーが2-0にできる場面でシュートを外した」

「インテルは、試合運びでは一枚上手だった。特にチャンピオンズリーグでは集中力を保ち続けた。ただ、そこで強い相手と三度も対戦し、インテルにはもう失敗の余地がなかった。だから、常に次の試合を考えながらメンバーを組まざるを得なかった。それが正しい考え方だったか? 平均年齢が高く、ケガ人も多かったから仕方ない部分もある」

元カピターノはさらに続けた。

「インテルには2チーム分の戦力があるから有利だと言われるが、私は最初からそうは思っていない。インテルはフリー移籍で良い補強をしてきたが、今季はメフディ・タレミにはもっと期待していたし、ピオトル・ジエリンスキもあまり目立たなかった。フランチェスコ・アチェルビは3カ月も離脱していたし、デンゼル・ドゥンフリースしかウイングバックがいない時期もあった。その彼も途中で肉離れしてしまった。私は今でも、インテルは全員がそろっていなければならないと思っている。ローテーションをしないと、5月まで戦い抜けない。インテルがゴールを決めるには、8人の選手が前線に絡まないといけない」

ローマ戦で話題となっているヤン・ビセックがPKを獲得したのではないかというジャッジにも触れた。

「昨季なら、あれはPKだった。今季はそういう判定を取らなくなった。インテルがこの状況をどう受け止めたかは分からないが、シーズン最初からそういう流れだった」

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