ローマ教皇フランシスコの死を悼むインテル副会長
インテルのハビエル・サネッティ副会長が21日、ローマ教皇フランシスコの死を悼んだ。
88歳で亡くなったフランシスコはアルゼンチン・ブエノスアイレス出身。初めてヨーロッパ以外の出身であるローマ教皇で、アルゼンチン人であるサネッティは2014年の出会いや人柄について『スカイ』で語った。
「彼のサッカーへの情熱を思い出さずにはいられない。彼はサン・ロレンソのサポーターで、初めて会ったとき、アルゼンチンリーグ優勝時のスタメンを暗記していて、それを教えてくれたほど、サッカーを大切にしていた。それから、インテルの私の財団のことや、我々の代表チームのことも話したよ。同じアルゼンチン人だったことが、この絆をさらに特別なものにしてくれた」
2014年にはローマのオリンピコで宗教間のフレンドリーマッチが開催された。
「初めての出会いで、私の財団の話をしたときに、この試合をやろうというアイディアが彼から出た。私はすぐに『ぜひ、やりましょう』と答え、開催に向けて動いた。正直に言って、この試合が成功したのは、試合そのものだけでなく、彼が世界に伝えたかったメッセージの力によるものだった。つまり、すべての宗教との団結ということだね。世界中でこの試合が放送され、彼の伝えたかったメッセージは、地球上のすべての人々に届いたと思う」
さらに、“パパ(教皇)”の人柄にも触れた。
「彼は距離を感じさせない人だった。実際に会うと、すごく身近に感じられた。そして、それこそが彼が世界中に与えた最大の魅力だったと思う。とてもシンプルで謙虚な方で、教皇と話しているのに、そこには安心感があった。そして彼の言葉には、愛が込められていた。この教皇は、その人柄そのものが記憶に残る人物になると思う」