バイエルン撃破で3冠への期待が高まる
インテルはバイエルン・ミュンヘンを下してUEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出を果たした。現役時代にピッチで活躍したコメンテーターたちが、インテルの強さを称賛した。
カンビアッソ「ステージごとにストーリーが生まれる」
インテルのレジェンドで3冠メンバーの一人であるエステバン・カンビアッソは、『スカイ』でラウタロ・マルティネスのゴールに触れた。
「フラッテージのファーストレグの得点に似ている。チームが本当によく反応した瞬間だった。あの得点がなければ、どうなっていたか分からないよ」
また、インテルの進化にも言及している。
「ステージをひとつ進むごとに、チームにはストーリーが生まれ、力になる。バイエルンはCL優勝候補の一角だった。ベンチから出てくる選手を見ても強力なチームだったよ。でも、インテルはそこまで苦しまなかった」
「ファーストレグでも、ケインのチャンスと最初の20分以外は、ほとんど優位に試合を運んでいた。180分全体で見れば、インテルは力強く反応したし、苦しみ過ぎることもなかったと思う」
デル・ピエロも主将ラウタロを称賛
ユヴェントスの元カピターノ、アレッサンドロ・デル・ピエロもラウタロ・マルティネスの1-1のゴールとその後の振る舞いに注目した。
「ラウタロのゴール後の喜び方には、カピターノとしての責任が込められていた。優勝を狙えるチームのキャプテンマークを巻く者として、常に試され続ける。その重圧を感じながらもすぐに同点にしたとき、その喜びと気持ちが爆発する。彼はそれを自然体でやれる選手だ」
ラウタロの技術面にも触れた。
「ラウタロは3〜4回、相手のプレスを受ける中で、チームを押し上げる重要なプレーをした。これは、相手に押し込まれる試合で非常に重要だね」
「インテルはこの美しい夜に加え、さらにもう一段階の成長が必要だと感じた。確かに守れて、反応もできた。でも、いつも最初にパンチを食らってから立ち直っている。次の一撃を食らう前に、何かできるかどうかだ」
また、イタリアのクラブ全体が抱える課題についても触れた。
「インテルは5人の選手が疲れ切って交代したが、バイエルンは誰もそうじゃなかった。ミュラーは90分でも走っていた。この点で、イタリアのクラブはフィジカルとメンタルの両面で成長が必要だ。我々のリズムは他国に比べて劣っている。エネルギーの使い方を見直すべきだ」
セードルフ「インテルにはもう驚かない」
元オランダ代表のクラレンス・セードルフは『Prime Video』でコメントした。
「インテルは本当に素晴らしかった。バイエルンは90分間、ホームのように押し込んでいたけど、決定的な違いを生んだのはインテルのキープレーヤーたちだった」
「もうインテルの強さをみても驚かない。リーダーたちが、どんな状況でも決して諦めない姿を見せてくれている」
「すべてを勝ち取れるか? CLでもカンピオナートでも優勝候補だと思っているから、3冠の可能性は十分にある。ただし、決勝では何が起こるか分からないけどね」
ディ・カーニオ「まるで族長の咆哮」
パオロ・ディ・カーニオも、インテルの強さとラウタロ・マルティネスの存在感に触れた。
「インテルにはレジリエンスがあったし、攻撃のバリエーションも豊富だった。2点ともセットプレーからの得点だったが、1点目が試合を引き戻した」
「そして、ラウタロのゴール後の叫びは、まるで族長の咆哮のようだった。ラウタロにはリーダーシップがある。自らの叫びで民のエネルギーを受け取り、それを仲間に伝えている」