セリエAに気を引き締めるインテル会長
インテルのジュゼッペ・マロッタ会長が『スカイ』のインタビューに応じ、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出の喜びとセリエAへの集中などについて語った。
チャンピオンズリーグ準決勝に3年で2度到達した
「クラブにとって、ティフォージにとって、そして我々のオーナーにとっても非常に大きな誇りだが、特に今回の結果に大きく貢献した監督とチームにとって誇るべきことだ。だから、今はとても幸せな瞬間ではあるが、これはまだ終わりではない。我々はまだ3つの大会で主役を張っているからね」
今季の評価は?また、今後の意思決定はこれまでの結果で動くのか、それとも全ての大会の結果を待つのか
「最終的な結果に関わらず、非常にポジティブなシーズンだと思っている。数年前に始まった一つのサイクルの継続であり、それはインザーギの監督就任と重なっている。彼のもとで我々はこれまでになく欧州で主役となっており、これは非常に誇らしいことだ。国内でも主役であり、このシーズンは間違いなく高く評価されるべきものだと思う」
全てに挑戦するという選択は正しかったのか?
「我々はインテルであり、歴史と実績のあるクラブだ。現在出場しているすべての大会で勝利を目指すことは当然の責務だ。そして今も、まだ途中の段階にいる」
「日曜日にはまた別の大会であるボローニャ戦が控えており、個人的にはこれが今季最も重要な試合だと思っている。相手にとっても重要な試合になるだろう。インテルは3日に1回のハイレベルな試合に臨むことに慣れるべきだし、慣れていかなくてはならない」
ボローニャ戦は今季の最難関?
「まだ途中の段階であり、残りのポイントも多いため、何が起きてもおかしくない。ただし、これは我々にとって重要なテストであり、今最も調子の良いチームとの対戦になる」
「我々はバイエルン戦で心身ともに疲労している。それはチーム全体とスタッフの大きな献身と犠牲の結果だ。だが、我々は最後までチャンピオンであるべきで、価値あるチームと連戦で戦うことが求められている」
インザーギ監督の最大の功績は?
「彼は若い監督だが、非常に多くの価値と資質を持っている。常に勝利を目指す姿勢は、彼が“勝者”であることを示している。戦術的にも準備面でも優れており、数年ともにしているグループのマネジメントも巧みだ。このチームは彼と共に成長し、敗北を通じて新しいメンタリティを手に入れてきた。失敗の中から成長のチャンスを見出すことができたのだと思う」
インザーギ監督の契約延長は形式的なものか?
「そうだ。彼はあと1年契約が残っているが、私の考えでは監督が契約満了を迎えるのは望ましくない。だから、大会がひと段落したところで話し合い、契約を延長することになるだろう。これまで通り、気持ちよく、すぐに合意に至ると確信している」
ラウタロの契約更新は、現在の彼の成長を考えるとさらに重要だったのでは?
「そう思う。契約は、クラブと選手の間にある非常に強い一体感の証でもあり、それは彼がカピターノであることにも表れている。カピターノである以上、ほかの選手以上の資質が求められる。彼はサッカー面だけでなく、人間としても成長した。毎日彼を見ている私からすると、彼は今や真のリーダーだ。ほかの選手ももちろん大切だが、彼の成長は本当に著しい」
チャンピオンズリーグは、あなたにとって何を意味するか?
「チャンピオンズリーグの優勝は、おそらく私にとって唯一欠けているものであり、達成できれば非常に大きな満足を得られると思う。私にとっては夢だが、夢はしばしば現実になる。だからこそ信じる必要がある」
「このチームは多くの喜びをもたらしてくれる可能性があり、バルセロナ相手でも劣っているとは思っていない。我々には自分たちを信じる義務があるし、その力を信じるべきだ」
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