バイエルン・ミュンヘン戦でインテリスタに転向?
インテルは16日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグでバイエルン・ミュンヘンと対戦して2−2で試合を終え、2試合合計4−3で準決勝進出を決めた。イタリア勢で唯一勝ち上がっていることはセリエAにとってもポジティブなことだが、後半のスタンドのあるワンシーンが話題になっている。
それは、スタンドで観戦していたセリエA会長のエツィオ・マリア・シモネッリの姿だ。リーグのトップは首にインテルのマフラーを巻いており、公然とインテルを応援していた。
これは、実際に問題と言えるのだろうか。『TMW』は、「セリエAを“マロッタリーグ”と呼ぶ層にとって格好のネタになっている」とした上で、大したことではないとみる。
シモネッリはかつてシルヴィオ・ベルルスコーニの傍らで税理士を務めた人物であり、ミラニスタであることを隠していない。そもそも、リーグ会長は各クラブによって選出されるものであり、過去にもクラブ関係者が務めたこともある。
同メディアは、「したがって、今回のマフラー着用は寝返りでも突然のインテル愛でもなく、むしろ、唯一となったイタリア勢を応援する愛国心と言える。特定のクラブに対する肩入れを抜きにし、“党派”の垣根を越えたイタリアカルチョ全体への連帯を示す行為にほかならない」と結論づけた。