インテルの強さの秘密は「一体感」
インテルは16日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグでバイエルン・ミュンヘンと対戦して2−2で試合を終え、2試合合計4−3で準決勝進出を決めた。シモーネ・インザーギ監督が試合後、会見や『PrimeVideo』『スカイ』でコメントを残している。
バイエルンを下して準決勝へ
「最高の夜だった。とても強いチーム相手に2試合続けて厳しい戦いだったが、ティフォージと共にこの夜を過ごせて本当にうれしい。我々は何が何でも準決勝に進みたかった。その思いが、ものすごい犠牲と努力の結晶となって実った。お互いに助け合いながら戦った。こういう相手に勝つには、それしかない」
失点後のリアクションが素晴らしかった
「一番印象に残ったのは、あの冷静さだ。後半の入りも良くて、ラウタロのゴールで追いつき、パヴァールのゴールで2-1とした。最後の15分間は、コマンとニャブリが入ってきたことでバイエルンが強度を一気に上げてきた」
「(終盤のもめ事で出た)イエローカード? あれはディマルコへのものだった。(累積リーチだった)私とバストーニでなくて良かった。もしそうなら、バルセロナ戦はスタンド観戦になるところだった。我々は相手のレベルを常に計算に入れて準備している。バイエルンはこれまでサン・シーロで4戦4勝だった。だからこそ難しい戦いになることは分かっていたし、今はとても満足していて、誇りに思っている」
「我々の挑戦はまだ続く。次に向けて、チームを助けてくれる選手の復帰も期待している。こういう夜はしっかり味わうべきだ。我々はとてつもない成果を成し遂げた。毎シーズン準決勝に行けるわけではない。この瞬間を誇りに思っている」
ミュンヘンではミュラーのゴールのあとにフラッテージが得点、ミラノではケインのゴールの後に2点を決めた
「それがチームの冷静さの証だ。失点した場面では、ムヒタリャンが頭を打って動けずにいた。その中でバイエルンは当然のようにプレーを続けて、我々は失点した。でも、精神的に強くないチームなら、あそこで崩れていた。でも我々は冷静さを保ち、試合のプランを継続することができた」
イスタンブールの決勝後の成熟したインテル、その功績はあなたに?
「功績は選手たちにある。彼らが共に働き、犠牲を払い続けているから。我々は4年前から一緒にやってきて、最初から良いチームだとは分かっていたが、改善すべき点もあった。重要なトロフィーを獲ることができたのは、本当に大きな満足で、私自身とスタッフの努力が報われた瞬間だ」
マルコ・アルナウトビッチの耳打ちで笑っていた。理由は?
「カリアリ戦で打撲があって体調が万全ではなかった。それでも『出られるよ』と言ってくれたんだが、最終的には別の選手を選んだ。こういったやり取りが、このチームの団結力を示していると思う。ベンチにいたケガ人たちも、我々と一緒に苦しんでくれていた」
インテルの歴史を作っているという自覚はあるか
「こういう夜は、我々の中にずっと残っていくと思う。バイエルンのような格のある相手と2試合やるというのは、本当に難しいことだった。でも、それが日々選手たちと取り組んできた努力の報いだと思っている。偉大な人間たちがいなければ、こういう試合はできない。私はとても幸運な監督だ」
このインテルの秘密は?
「選手たちの間の関係の良さだと思う。今日はコレア、ジエリンスキ、ドゥンフリースが出場できなかったが、それでもベンチに来て我々と一緒にいてくれた。このチームには一体感がある。全員が自分が必要とされていることを理解していて、常に準備を整えている」