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ウマル・ソレは何者? インテルらが“再注目”するモダンCB

移籍金ゼロでウディネーゼに加入した大器

2025年1月からウディネーゼで活躍しているウマル・ソレが注目されている。フリートランスファーで加入したセンターバックは、すぐにビッグクラブ行きが噂される存在となった。夏のメルカートの動向が注目のDFはどんな選手なのだろうか。

プロフィール

  • 生年月日:2000年2月7日(25歳)
  • 国籍:フランス(コートジボワールと中央アフリカにルーツ)
  • 出身地:セーヌ=エ=マルヌ県メルン
  • 身長:192cm
  • ポジション:センターバック(CB)
  • 利き足:右足

これまでのキャリア

ソレはコートジボワール人と中央アフリカ人の両親のもと、フランスで生まれた。ラヴァルの育成組織で育ち、フランスの各世代別代表を経験。2017年にカップ戦でトップデビューを果たし、同年夏にはU-17フランス代表としてU-17FIFAワールドカップにも出場した。

その後、2018年1月にラヴァルからリヨンに移籍。リヨンでは主にBチームでのプレーが続いた。2020年1月、練習中に右ひざ前十字じん帯を断裂する重傷を負い、長期離脱となる。

同年夏、それでも将来性を見込だオーストリアのザルツブルクに移籍が決まったが、新天地でケガに苦しんだ。半月板の負傷やひざの違和感、ももの筋肉系のトラブルを繰り返した。大きなケガではないものの、小さな筋損傷で何度も離脱となり、2024年9月14日、双方合意でザルツブルクとの契約が解除された。

夏のメルカートでイタリア複数クラブの関心が報じられていたが、結局フリーとなり、10月にウディネーゼに加入することが決定した。

実戦から遠ざかっていた時期もあったが、ウディネーゼでの再スタートは鮮烈だった。登録の都合で公式戦出場は冬まで待たされたが、加入後すぐに練習に合流していたため、準備は万全。1月のデビュー戦でクリーンシートに貢献し、そのまま守備の要として定着した。

プレースタイル

ソレは192cmの長身CBで対人守備を武器としている。それでいて、ビルドアップ能力にも長けたモダンなDFだ。ラヴァルの育成組織時代にMFでプレーしていたというエピソードもうなずける技術力がある。

実際、インテル戦では決定機阻止1回に加えて、1得点を挙げ、ドリブル成功4回を記録し、大型CBらしくないスタッツを残している。翌日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は8の採点を付け「ピッチ上で最も決定的だった存在」と絶賛した。

ビッグクラブが注目する理由

ソレは過去にたびたびイタリア行きが話題になった選手だった。トリノがブレーメルを放出する際に獲得が噂され、その後もローマやナポリ、インテルといったクラブの関心が話題になった。

そのときは縁がなかったものの、ウディネーゼでの再生を経て、新しいステージに向かっている様子だ。

守備の安定感だけでなく、展開力や読みの鋭さ、そしてセットプレーでの破壊力にもインパクトがあるソレは、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム、ナポリ、そしてインテルといったクラブが関心を示していると言われている。

ウディネーゼがフリーで獲得したソレは、たった数カ月で数千万ユーロの移籍金が動くだろう選手へと変貌を遂げた。賭けに勝ったウディネーゼが、どのクラブと取引するのか、今後の動きに注目だ。

マメ知識

  • 幼少期は中盤の選手として育ち、ラヴァルのユースではMFでの起用も多かった。
  • ザルツブルクでは公式戦100試合以上に出場し、チャンピオンズリーグでも12試合プレー。
  • 負傷による離脱期間は合計463日、欠場試合数は約60試合に上る。
  • インテル戦でのゴールは、胸トラップ→自陣からのロングドリブル→右足一閃という“ボックス・トゥ・ボックス”の一撃だった。
  • 2024年夏の契約満了後、約半年間フリーだったが、10月にはすでにウディネーゼと契約済みだった。
  • セリエAデビュー戦となったヴェローナ戦でいきなりフル出場し、クリーンシートに貢献。
  • 弟のイサク・ソレもプロサッカー選手で中央アフリカ代表MF。2024/25シーズンはスラヴィア・ソフィアからトルコのギョズテペにレンタルで加入しており、松木玖生とチームメート。
  • イサク・ソレは2024年11月24日にひざ十字じん帯を断裂。現在は離脱中。
  • 好きなポジションはセンターバックだが、「試合中に攻撃に絡むのが好き」と語っていた(地元紙インタビューより)。

インテル戦でのゴール

セリエA公式YouTube

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