選手たちの奮闘に賛辞を送るインテル指揮官
インテルは8日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグでバイエルン・ミュンヘンと対戦し、敵地で2-1と先勝した。シモーネ・インザーギが試合後の会見と『スカイ』で残したコメントを『FcInterNews』が伝えている。
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インテルは疲れていると言われながら、いつも何か新しいものを見せている。試合を振り返って最初の感想は?
「まずは選手たちに拍手を送りたい。結果そのものよりも、どんな内容の試合だったか、どうやって展開し、どうプレーしたかに注目したい。これはまだ前半戦に過ぎない。7日後には強力なチームとのセカンドレグが控えているが、インテルはしっかりと対抗できていた」
インテルに来てから最も美しい勝利では?
「間違いなく価値のある勝利だし、うれしい気持ちでいっぱいだ。ここは直近の27試合で23勝しているチームのホームで、そんな場所で素晴らしい結果を出せた。ただ、7日後にサン・シーロでこのパフォーマンスを再現しなければならない」
バイエルンがもっと前からプレスをかけてくると予想していた?
「そう思っていたし、実際そうだったが、こちらもよく対応できた。前半は非常にうまく試合を進められた。終盤にはGKからのビルドアップで2点目を決めたが、あれは本当に素晴らしいゴールだったね。直前に失点しても、最後まで勝利を信じていた。選手たちは本当によくやってくれた」
2点目にはチームのメンタリティと冷静さが表れていた
「その通りだ。この1日半の準備期間で、バイエルンからボールを奪い、無駄に蹴らないことが大切だと話し合っていた」
「後半はバイエルンが押してきたが、選手たちは落ち着いて対応していた。終盤のゴールは、このチームが試合にしっかり集中し、自分たちの原則に基づいて戦っていることを示していたね」
歴史的な勝利だが、今回の位置づけは?
「やはり記憶に残るのは決勝戦や、イスタンブールへ行ったチャンピオンズリーグのダービーだ。でも、これは間違いなく重要で、美しい勝利のひとつだね。セカンドレグでもこの勢いを持続しないといけない。選手たちは全力を尽くしてくれた。欠場者もいたが、それを感じさせない内容だった」
「だからこそ、交代が少ないと言われると少し腹が立つ。今ここにいられるのはインテルのチーム全体のおかげで、クラブの支えもある。選手たちはユニフォームへの愛情が本当に強く、それが胸を打つ。相手も強い中で、48時間おきに試合をこなしているんだ」
ニコロ・バレッラとラウタロ・マルティネスがそろってベストな姿だった
「今日のような試合で個人の名前を挙げるのは難しい。2人も素晴らしかったが、全員がよかった。フラッテージも、辛い日々を過ごした後でいい入り方をしてくれた。しっかり準備してくれたし、うれしいね。チーム全体が大きなメッセージをくれた。負傷者の回復も期待したい」
フラッテージにとって再出発になる?
「ウディネーゼ戦では、最も良い選手のひとりだった。ダービーでは、失点につながったプレーのことばかり言われたが、60分間ハードワークしていた。彼が諦めなかったことが何よりうれしい」
監督として、こういう夜はどんな意味がある?
「私は本当に運が良い。こんなにもユニフォームに思い入れを持ち、困難の中でもすべてを出し切ろうとする選手たちに囲まれている。今日も試合終了時には、右ウイングバックにビセックを置くような状況だった。ドゥンフリースもディマルコもいなかった。すでに今季47試合を戦っていて、非常事態にある。こうなることは分かっていたが、アチェルビはハーフタイムにベンチで治療を受けていて、それでも痛みに耐えて最後までプレーしてくれた」
フェデリコ・ディマルコの状態は?
「様子を見ないといけない。本人は15分でもプレーしたいと言っていたが、リスクを取らない判断をした。2〜3試合欠場するほうが、7試合失うよりいいからね」