フェイエノールト撃破でミッションコンプリート
インテルは11日、UEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16セカンドレグでフェイエノールトに2−1で勝利し、2試合合計4−1で準々決勝進出を決めた。
ターンオーバーをしつつも試合の主導権を握り、試合終盤にはトーマス・ベレンブルクとマッテオ・コッキにデビューの機会もあったインテルは、アタランタ戦を控えて最高の準備ができたと言えそうだ。
この試合のイタリアメディアの選手採点を紹介する。
インテル、主な選手採点
ヤン・ビセック
FcInterNews:6.5 – バストーニに代わって左のセンターバックとして出場。フィジカルの強さを活かしつつ、ウイングバックのように攻撃参加を見せ、何度も相手エリアに顔を出した。カルロス・アウグストのサポートを受けながら積極的なプレーを展開し、相手のカウンターに対してもスピードを活かしたカバーリングを見せた。
TMW:7 – どこに置かれても適応できる万能プレーヤー。左右どちらでも遜色なくプレーし、存在感を発揮した。
デンゼル・ドゥンフリース
FcInterNews:7 – かつてスパルタ・ロッテルダムに所属したこともある彼にとっては特別な一戦。デ・フライからキャプテンマークを託され、これが大きなモチベーションとなった。右サイドを上下動しながら、守備でも貢献。観客を煽る姿も印象的だった。
TMW:6.5 – フェイエノールトに弾かれ、スパルタ・ロッテルダムからプロのキャリアをスタートさせた彼にとっては因縁の相手。攻守に渡ってハードワークを見せたが、前回対戦ほどのインパクトは残せなかった。
ハカン・チャルハノール
FcInterNews:6 – 予想外のスタメン起用となったが、試合の流れをつくる役割を果たした。相手がブロックを下げると、インテルのラインを押し上げる役割も担った。パスの展開では良い場面もあったが、モデルへの無謀なタックルでPKを献上してしまった。だが、後半開始直後に自らPKを決め、ミスを帳消しにした。
TMW:6.5 – ここ数試合の成長ぶりを反映した評価。軽率なプレーでPKを与えたものの、自ら決めて名誉挽回。
ヘンリク・ムヒタリャン
FcInterNews:7 – フェイエノールトの中盤が思ったほどアグレッシブではなかったこともあり、ムヒタリャンは試合を通してスムーズにプレー。ボールを持っているときも、持っていないときも、相手より一歩先を行く動きを見せた。最近のコンディション不良を考えれば、非常にポジティブな内容だった。
TMW:7 – 試合の最初から最後までハイペースでプレー。戦術理解度の高さが際立ち、チームにとって不可欠な存在だった。
メフディ・タレミ
FcInterNews:6 – シモーネ・インザーギ監督も試合前に指摘していたように、コンディション不良が続いている。チームメートたちは彼にゴールを決めさせようとパスを集めたが、決定力を欠いた。決定機でのシュートミスが目立ったが、PKを獲得するプレーで貢献した。
TMW:5.5 – インテルは彼にゴールを求めているが、その期待に応えられなかった。試合序盤に決定機を逃し、PK獲得で名誉挽回したものの、全体的には物足りないパフォーマンス。
マルクス・テュラム
FcInterNews:7 – 美しいゴールで試合の流れをつくり、チームに落ち着きを与えた。フェイエノールトの守備陣にとって常に脅威となり、タレミを活かそうと積極的に連係を試みた。VARによりPKの判定が覆り、シミュレーションで警告を受ける場面もあったが、試合終盤には見事なドリブル突破からシュートを放ち、スタジアムを沸かせた。
TMW:7.5 – 試合開始直後に見事なシュートでゴール。コンディションが万全ではなかったにもかかわらず、随所でキレのあるプレーを見せた。VARによりPKが取り消され、逆にシミュレーションで警告を受けたが、試合を通して高いパフォーマンスを発揮。
シモーネ・インザーギ監督
FcInterNews:6.5 – 唯一の心残りは、クリーンシートを逃したこと。チャンピオンズリーグでは無失点を強く意識しているだけに、PKによる失点は悔しいはず。それでも試合の主導権を握り、終盤には若手選手を投入する余裕も見せた。インテルは8強進出を果たし、課題よりも成果が多い試合となった。
TMW:8 – インテルでの公式戦200試合目。通算133勝、399得点という圧倒的な数字を残している。今回は特に印象的な試合ではなかったが、しっかり勝ち切ったことを評価。