ナポリ戦のインテルのパフォーマンスについて
インテルは1日、セリエA第27節でナポリと対戦し、1−1で引き分けた。翌日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で、ファビオ・カペッロが首位攻防の重要な一戦を振り返った。
ビッグマッチを3つのポイントで振り返ると?
「ディマルコのゴールは、まさに一流の選手が見せる魔法のようなプレーだった。ナポリはフレッシュで、強度が高く、スピーディーかつ攻撃的だった。そしてインテルの姿勢だ。いつもなら試合を支配し、ボールを素早く動かすチームだが、今回はそういった面がほとんど見られなかった」
その原因は?
「フィジカル面での違いが大きかった。ナポリはキレがあり、インテルは苦しんでいた。ディマルコとチャルハノールの交代も影響した。ディマルコが抜けたことで左サイドの推進力と危険性が失われ、チャルハノールがいなくなったことで創造性が欠けた。さらにバレッラも、いつも以上に守備的な役割を求められたことで苦戦していた。逆にナポリは、ロボツカのプレーがチームをけん引し、まるで列車のように前へ前へと進んでいた。とはいえ、どんな状況でも45分間沈黙するインテルは見たくなかった。緊急事態だったとはいえ、それが言い訳にはならない」
シモーネ・インザーギの交代策には批判もある
「実際、試合中に混乱が見られた。普段のインテルは組織的なチームだが、この試合では迷いがあったように思う。交代策にも納得できない部分があった。テュラムに代えてコレアを入れたが、ラツィオ戦で素晴らしいゴールを決め、勢いに乗っていたアルナウトビッチをベンチに置いたのは疑問だった。フラッテージの投入も10分前では遅すぎる。彼のエネルギーがあれば、後半の流れを変えられたはずだ。そしてバストーニの交代も驚いた。彼は最終ラインの支柱であり、ジョゼップ・マルティネスの前に立ちはだかる存在だった。テレビ映像を見る限り、本人も納得していないように見えた」
インテルはどこから立て直すべきか?
「ラウタロ・マルティネスの姿勢が手本になる。彼はまさに一人で最前線を戦い抜いた。そしてテュラムが戻ってきたことも大きい。今はコンディションを戻すことが最優先だが、それは試合を重ねることで解決できるはずだ」