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カペッロ、ユヴェントスに敗れたインテルを酷評「ラウタロには責任。バレッラ以外、昨季の闘志がない」

イタリアダービーを振り返る名将

16日に行われたセリエA第25節、ユヴェントス対インテルのイタリアダービーは、1−0でユヴェントスが勝利を収めた。ファビオ・カペッロが、17日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』でこの一戦を振り返り、「まるでUEFAチャンピオンズリーグのゲームのようだった。本当に好ゲームだった」と満足感を示しつつ、試合を分析した。

イタリアダービーの総評

「テンポが速く、ダイナミックで、縦への意識が強い展開だった。これは両チームの力によるものだが、個人的には主審のマリアーニの基準にも賛成だ。試合を頻繁に止めず、流れを重視していた点は良かったと思う」

ユヴェントスの勝利は妥当か

「後半を見る限り、間違いなくそうだ。前半のユヴェントスは、セリエA王者であるインテルに少し気後れしていたように見えた。ボールを持っても慎重すぎて、インテルがボールを奪うと簡単にスペースを見つけて攻め込めた。しかし、カルチョには昔からの教訓がある。チャンスを活かせなければ、いずれ代償を払うことになる」

インテルは悔しい敗戦

「その通りだね。前半のユヴェントスは守備の面で多くの隙を見せ、インテルには決定機がいくつもあった。ドゥンフリースがポスト直撃のシュートを放ち、ラウタロ・マルティネスも1~2回は決定的な場面で外している。試合の主導権を握っていたのはインテルであり、その意味でも反省すべきだ」

シモーネ・インザーギ監督の交代は正しかったのか

「62分に3人を同時交代させて流れを変えようとしたが、バストーニとディマルコを下げるのは理解しがたい。前半はドゥンフリースとパヴァールの右サイドでチャンスをつくっていたとはいえ、インテルの本来の強みは左サイドにある。その連係を丸ごと変えてしまうのはどうだっただろうか。しかも、交代で入った選手たちも試合の流れを変えることはできなかった」

●試合後に交代についても説明していたシモーネ・インザーギ監督

マルクス・テュラムの投入

「そもそも万全の状態なら、先発していただろう。コンディションに問題があったのは明らかだが、試合の流れを変えるために投入するのは理解できる。ワンプレーで試合を決める可能性もあったしね。結果的に違いは生まれなかったが、これについて彼やインザーギを責めるつもりはない」

ラウタロ・マルティネスは決定機を外した。責任は?

「間違いなくある。このレベルの試合では、あのような決定機を外してはいけない。ラウタロのプレー自体は悪くなかったが、ゴール前での決定力を欠いていた。しかも、技術的なミスも目立った」

インテルにとっては痛恨の敗戦

「ナポリにとっては良いニュースだ。最近の試合で苦しんでいたが、この結果で再び勢いを取り戻せる。コンテは今後も着実に勝ち点を積み重ねるだろうし、ナポリはしっかりと守備ができるチームだ。イタリアではそれが勝ち点を稼ぐ基本になる」

「一方で、インテルはここ3試合で2敗を喫しており、自信を少し失いかけているように見える。厳しいことを言うが、バレッラには再びスクデットを目指す闘志を感じる。しかし、ほかの選手には昨季のような勝利への執念が見えない。これは、大きなタイトルを獲得した翌シーズンに起こりがちなことだ」

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