夏の移籍にも影響か
インテルの中盤は、この冬に入れ替わる可能性が噂になったものの、結局変更はなかった。ただ、チーム内で状況が変わりつつあるかもしれない。
インテルは、約1カ月の離脱から復帰したハカン・チャルハノールの状態が良くない。ただ、これは試合勘の欠如も影響しているはずで、時間が解決する問題と期待される。
それよりも気になるのは、チャルハノールの控えの序列だ。
10日のフィオレンティーナ戦では、前半で警告を受けたチャルハノールの代わりに、後半からピオトル・ジエリンスキが投入された。クリスティアン・アスラニがベンチにいたにもかかわらず、ジエリンスキが優先された。
これまでに何度かジエリンスキのプレーメーカー起用はあったが、それはアスラニのコンディションも良くないときがほとんどだった。パフォーマンスもイマイチだったが、フィオレンティーナ戦ではフィルター役もしっかりこなしており、一定の評価を受けている。
そのため、『FcInterNews』は、今後ジエリンスキのレジスタ起用が増える可能性があるとした。
ジエリンスキがチャルハノールの控えに定着すると、本来彼が担っていたムヒタリャンの控えが不在となる。インテルのMF構成にどういった影響があるのだろうか。
まずは、ダヴィデ・フラッテージの出場機会増が考えられる。これまでニコロ・バレッラの控えだったフラッテージは、左右のインサイドハーフの控えとなれば、プレー機会が多くなるはずだ。
また、アスラニをかつてのポジションに戻すというアイディアもある。エンポリ時代はインサイドハーフがメインで、得点チャンスにも絡んでいた。一方、インテルではプレーメーカーとしての役割を与えられ、得点にはあまり関与していない。
インテルは夏にペタル・スチッチを迎えることが確実となっている。スチッチはレジスタとインサイドハーフのどちらもできると評価されているため、中盤に余剰人員が出る見込みだ。
夏の移籍市場を占う意味でも、ジエリンスキのレジスタ適応は今後の注目ポイントとなるかもしれない。