インテル新戦力は1600万ユーロでも安い!?
6月のインテル加入が決定的なディナモ・ザグレブのペタル・スチッチはどんな選手なのか。かつてスペツィアを率い、ディナモ・ザグレブでスチッチを指導したネナド・ビェリツァが、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで語った。
インテルが獲得したのはどんな選手なのか
「純粋な才能を持つ選手だ。ネラッズーロで成功するはずだね」
移籍金はボーナス込みで約1600万ユーロ
「現代のMF市場を考えれば、間違いなくコストパフォーマンスに優れた補強だ。彼は選手としても人間としても素晴らしい。私は彼を8試合しか指導できなかったが、その後、彼は中足骨を負傷し、チームの成績が下降した。彼が不可欠な存在だったことは明らかだった」
長所を3つ挙げるなら?
「まず、チームのバランスを取れること。次に、レジスタやメッザーラ(インサイドハーフ)としてプレーでき、ゴール前への飛び出しも得意なこと。私の下では3ゴールを決め、そのうち2つはチャンピオンズリーグでモナコとスロヴァン・ブラチスラバ相手に決めた。そして3つ目の長所は、走力だ。彼はまさに”ボックス・トゥ・ボックス”のMFだ」
改善すべき点は?
「試合の流れをコントロールする能力。時々、プレーにムラがあることだね」
チャルハノール、ミキタリアン、バレッラの中で誰に似ているのか
「バレッラだろう。3人の中盤なら、彼は間違いなく活躍する。私は彼をレジスタとしても起用したが、一番輝いたのはメッザーラとしてだった」
右と左なら、どちらが適任か
「おそらく右だが、チャンピオンズリーグでは左からの攻撃でゴールを決めたこともある。どちらにせよ、彼はどのチームにとっても理想的な“背番号8”の選手だ。フィジカルの強さと創造力を兼ね備えている」
インテルファンはブロゾビッチのような選手を求めている。スチッチには共通点があるか
「少し似ているが、スチッチはより攻撃的で、得点能力が高い。特に後方からの飛び出しが得意で、様々な形でゴールを決めることができる」
つまり、フラッテージと似たプレースタイル?
「ポテンシャルではスチッチの方が上だ。彼は頭が良く、頻繁にペナルティエリアに入る一方で、中盤でのゲームコントロールや守備にも貢献できる。まさにハードワーカーだ」
スチッチについて印象的なエピソードはあるか
「2024年11月、クロアチア代表に招集されたが、試合開始30分で退場してしまった。しかし、彼はチームと最後まで同行することを決めたんだ。翌週の月曜日、私は彼に電話し、次の試合で先発できるか尋ねた。チームには彼の力が必要だったんだ。すると彼は『何の問題もない。僕が出場して、勝ちますよ』と言ってきたよ」