インザーギ体制で最悪の出来だったフィオレンティーナ戦
インテルは6日のセリエA第14節延期分でフィオレンティーナに0−3で敗れ、暗雲が立ち込めている。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、フィオレンティーナ戦のインテルが「シモーネ・インザーギ体制のワーストゲーム」と酷評。「インテルはフィジカル的にも精神的にもスローモーションで空っぽだった」と記し、「インテリスタたちは、これが一度限りの失敗であることを願っている。どんなチームにでも良い時と悪い時があるのは仕方のないことだが、この試合はあまりにもひどく、今後への不安を抱かせる内容だった」と記した。
「スローモーション」の原因の一つは、ハカン・チャルハノールだろう。復帰明けのトルコ代表MFは終始精彩を欠いた。『コッリエレ・デッロ・スポルト』は、インテルのプレーメーカーのパフォーマンスに注目した。
「チャルハノールは本来のパフォーマンスに程遠い。スムーズなパス回しができず、縦パスの判断ミスも多かった」
「彼は今季、度重なる負傷で苦しいシーズンを送っている。10月に離脱し、11月の代表戦でも内転筋を痛め、最近はふくらはぎを負傷した。回復してすぐに試合に出ることを望んだが、まだスピードも判断力も戻っていない」
実際、インテルはチャルハノールが復帰したミラン戦とフィオレンティーナ戦で勝利を逃している。批判されることの多いクリスティアン・アスラニを先発起用した試合の方が、結果を残せているのは事実だ。
先発フラッテージでは見劣り?
7日付『ガゼッタ』の採点では、ダヴィデ・フラッテージがワーストの4が付き、一番“マシ”だったのはニコロ・バレッラの5.5だった。「2チームつくれる選手層」が売りのはずのインテルだが、やはり一部の選手は代えがきかないことが浮き彫りになり、インテリスタの不安を煽っている。
インテルは10日のフィオレンティーナ戦で雪辱を果たし、『一度限りの失敗』だったと証明できるか。