ミラノダービーは1−1のドロー
2日に行われたセリエA第23節、ミラン対インテルのミラノダービーは1−1の引き分けに終わった。
インテルは立ち上がりから惜しいチャンスがあったものの、中盤でのボールロストから速攻を浴びてピンチを迎えることが多く、前半終了間際にタイアニ・ラインデルスに先制点を許した。後半は押し込んで同点弾を狙いにいったものの、引いて構える相手に苦戦。シュートがポストに3度嫌われる不運にも見舞われた。それでも、後半アディショナルタイムにヤン・ビセックの左足のクロスをファーサイドで新加入のニコラ・ザレフスキが胸で折り返し、ステファン・デ・フライが同点弾。最高の結果とはいかなかったものの、ミラノダービーの連敗を2で止めた。
インテルの主な選手採点を紹介する。
インテル、ミラン戦の採点
ステファン・デ・フライ
FcInterNews:7 — ラファエル・レオンをオフサイドにせず、失点を許す場面が唯一の汚点。しかし、エイブラハムにはほとんど仕事をさせず、エリア内でのカバーリングと対人戦での優位性を保った。終盤には相手エリア内での果敢なプレーが評価される。
TMW:7 — 今シーズンの中でも特別な夜ではなかったが、試合終了間際のゴールは大きな価値がある。3度目のダービー連敗を回避する一撃となった。
アレッサンドロ・バストーニ
FcInterNews:5.5 — セルジオ・コンセイソン監督は、インテルの攻撃の起点としての役割を理解し、ユヌス・ムサを配置してきた。その結果、ほとんどの場面で前進を阻まれ、パスを近くの味方に預けるしかなかった。後半に改善を試みたが、効果は薄く、イエローカードを受けた後に交代となった。
TMW:6 — プリシッチを抑え、攻撃参加は控えめ。試合の重要性が影響して、普段の攻撃的なプレーは影を潜めた。
ニコロ・バレッラ
FcInterNews:6.5 — 積極的に走り回り、常に存在感を示した。スペースを見つけては縦への突破を試みるが、思うようにパスが供給されずに苛立ちを見せる場面も。遠目からのシュートも試みたが、精度を欠いた。それでもラウタロと共に、最後まで諦めずに戦った数少ない選手の一人。
TMW:6.5 — 中盤でのベストプレイヤー。ミスもあるが、常にプレーに絡み続けた。
ハカン・チャルハノール
FcInterNews:5 — ダービーでの復帰戦となったが、長期の欠場が影響してリズムを欠いた。守備面ではある程度の働きを見せたが、ボールロストからミランの得点を許してしまった。
TMW:5 — 急いで復帰を果たしたが、結果としてパフォーマンスは精彩を欠いた。ラインデルスの得点につながるミスも犯した。
(→75分) ニコラ・ザレフスキ
FcInterNews:6 — 本来出場予定ではなかったが、デ・フライの同点ゴールをアシスト。インテリスタたちの信頼を早くも勝ち取った。
TMW:6.5 — 初戦で胸トラップからのアシストを記録し、今後の期待を高めた。
ラウタロ・マルティネス
FcInterNews:6.5 — 前半は特に質の高いプレーで攻撃を組み立て、闘志をむき出しにして戦った。ただし、決定力に欠け、得点には至らず。オフサイドで取り消されたゴールもあり、ミランのオフサイドトラップに苦しめられた。
TMW:6 — ミランのオフサイドトラップに阻まれ、決定的な仕事ができなかった。ダービーでの不調はこれが初めてではない。
マルクス・テュラム
FcInterNews:6 — ダービーで勢いのあるドリブルを見せ、ミランの守備を引きつけた。しかし、相手ディフェンスが対応を強化し、徐々に抑え込まれた。終盤にはポストに直撃する惜しい場面も。
TMW:6.5 — 一部のプレーで相手に脅威を与え、ポストに嫌われたものの、得点には至らなかった。
シモーネ・インザーギ監督
FcInterNews:6 — 終盤にザレフスキのアシストで同点に追いつき、最低限の結果を得た。ミラノダービー3連敗を免れたことは評価できるが、全体的なパフォーマンスは芳しくなかった。
TMW:6.5 — 3度のポスト、試合終了間際のゴールと、勝利に値する内容だったが、結果は引き分け。交代選手が当たり、ダービーでの連敗を回避したことはポジティブに捉えられる。