極寒の敵地でスパルタ・プラハを下してあと勝ち点1
インテルは22日、UEFAチャンピオンズリーグでスパルタ・プラハと対戦し、敵地で1−0の勝利を収めた。この結果、最終節引き分け以上で8位以内が確定する状況となった。イタリアメディアの選手採点を紹介する。
インテル採点
ヤン・ゾマー
FcInterNews:6.5 — パヴァールの危険なバックパスや、自身のミスで一瞬危うい場面をつくるが、幸い失点には至らず。ビルマンチェビッチのシュートを前半と後半で冷静にセーブ。左足でのキックにも多く対応した。
TMW:6.5 — 足元でのプレーに一抹の不安があるが、ビルマンチェビッチのシュートに対して前後半通じて安定した対応を見せた。寒い夜にしては良いパフォーマンス。
バンジャマン・パヴァール
FcInterNews:6 — 場面によっては積極的に前線に駆け上がるが、ゾマーへの危険なバックパスや不用意なパスが目立つ。守備面では冷静に対応し、相手の攻撃を抑えた。ビルマンチェビッチに苦戦する場面も。
TMW:5.5 — ビルマンチェビッチの動きに手を焼き、パスミスも重なった。不安定な印象を残す。
ステファン・デ・フライ
FcInterNews:7 — インテルがスパルタ・プラハの攻撃を基本的にコントロールしつつも、時折手こずる場面があった中で、彼に長身のオラトゥンジのマークを担当するという重責を担った。そのため、センターバックとして袖をまくり、フィジカル勝負を受け入れ、相手のフォワードにスペースを与えないよう必死に立ち向かう必要があった。ホームチームがエリア内への侵入を試みれば試みるほど、彼のパフォーマンスのレベルは一段と上がっていった。
TMW:6.5 — 堅実な守備でオラトゥンジを抑え、攻撃の起点にもなった。ラウタロを除けば、この日のチームで最も安定した選手。
アレッサンドロ・バストーニ
FcInterNews:6.5 — ポゼッションを重視し、相手の隙間を狙ったプレーを展開。ラウタロのゴールをアシストしたクロスは正確で見事だった。
TMW:6.5 — 試合をコントロールし、ラウタロへのクロスでゴールを演出。守備面でも安定していた。
デンゼル・ドゥンフリース
FcInterNews:6 — シミュレーションでの警告が響くが、シモーネ・インザーギ監督は彼を信頼。攻撃面ではやや物足りないが、堅実な守備を見せた。
TMW:6 — 相手の厳しいマークに苦戦し、攻撃では目立てず。ネットを揺らすも、オフサイドでゴールは取り消された。
(→64分) マッテオ・ダルミアン
FcInterNews:6 — 監督の指示通り、守備のカバーとボール回しに貢献。
TMW:6 — 無難なプレーで役割を果たした。
ニコロ・バレッラ
FcInterNews:5.5 — 試合の流れに常に関与し、彼自身の「体温計」の温度は高めで、自分が試合を左右できると感じている。しかし、彼らしい「健全な習慣」とは異なり、簡単なパスミスが多すぎる。特に、ドゥンフリースへの中途半端なロングパスや、エリア中央からのインサイドキックを不意に大きく外してしまった場面が目立つ。走力と闘志で埋め合わせてはいるものの、それだけでは完全には補えない。
TMW:5.5 — 疲労の影響か、正確性を欠く場面が多い。休息が必要かもしれない。
(→64分) ダヴィデ・フラッテージ
FcInterNews:6 — 入りは良く、スピード感あるプレーを見せた。ラウタロの決定機を演出し、自らもゴールに迫る場面があった。
TMW:5.5 — ラウタロにチャンスを供給したものの、それ以外では影が薄かった。
クリスティアン・アスラニ
FcInterNews:6 — 冷静なプレーでリズムをつくり、守備でも奮闘。後半にはやや失速したが、堅実なパフォーマンス。
TMW:6 — 試合のテンポを整える役割を果たしたが、決定的な場面では精彩を欠いた。
(→71分) ピオトル・ジエリンスキ
FcInterNews:6 — ポゼッションを重視する場面で効果的にボールをキープ。
TMW:5.5 — 大きなインパクトを残すことはできなかった。
ヘンリク・ムヒタリャン
FcInterNews:6.5 — 試合中盤で負傷しかけるも、すぐに回復し多くのボールを扱った。攻守でバランスを保ちながら、相手のラインを分断するプレーも光った。
TMW:6 — ボール奪取や突破を試み、最後まで献身的にプレーした。
フェデリコ・ディマルコ
FcInterNews:5.5 — スパルタの守備に封じられ、攻撃での見せ場が少なかった。終了間際には得点機会を逃す。
TMW:6 — 相手の厳しいマークにより、得意のクロスが影を潜めた。
(→71分) カルロス・アウグスト
FcInterNews:6 — 終盤にディフェンスで重要な対応を見せ、攻撃面でも無難なプレー。
TMW:6 — 守備の要としての役割を果たした。
ラウタロ・マルティネス
FcInterNews:7 — 存在しないような角度を見つけて決めたシュートを、繰り返し見るのは、サッカーを愛する人なら当然の行いだろう。スタジアム全体を温めた美しいプレーだった。しかし、試合を決定づけるべきタイミングでの3つのチャンスが、いまひとつ活かしきれなかったのが残念。シュートは力なく、まるでゴールの瞬間にすべてのエネルギーを使い果たしてしまったかのようだった。前半の豪華なプレーに対して、後半はやや精彩を欠いていた。
TMW:7 — 美しいゴールで試合を動かし、後半も攻撃を牽引した。
(→82分) メフディ・タレミ:採点なし
マルクス・テュラム
FcInterNews:6 — 短いスプリントで存在感を示すも、ピッチコンディションに苦しんだ。終盤は味方をサポートする役割に徹した。
TMW:5.5 — 試合を通じて目立たなかったが、数回の突破は印象的。
シモーネ・インザーギ監督
FcInterNews:6.5 — インテルらしいチャンピオンズリーグのスタイルで、チェコ遠征を見事に完遂。最小限の労力で最大の成果を得て、勝ち点3を積み重ね、グループステージ突破に大きく近づいた。チームは今季最高のパフォーマンスとは言えない内容だったが、リソースを上手く管理すべき時期において、結果を出すことが何より重要だった。終盤に少しヒヤリとする場面があったものの、スパルタ・プラハを無難にコントロールしていた。
TMW:6.5 — 内容よりも結果を重視し、寒さの中で必要最低限のパフォーマンスを引き出した。