期待のMFが加入へ
インテルは、ニューウェルズ・オールドボーイズからトマス・ペレスを獲得することが濃厚だ。U-20アルゼンチン代表にも呼ばれる有望株はどんな選手なのか。『MondoPrimavera』『スカイ』『TuttoIlCalcio』の報道をもとに紹介する。
プロフィール
トマス・ペレス(Tomás Pérez)
生年月日:2005年8月26日(19歳)
国籍:アルゼンチン
ポジション:MF(主にインサイドハーフ、ボランチ)
身長:182cm
これまでのキャリア
トマス・ペレスは、2005年にアルゼンチンのロサリオで生まれた。同じ地で生まれたリオネル・メッシやアンヘル・ディ・マリアと同様に、ニューウェルズ・オールドボーイズの下部組織で育った。
彼のキャリアが本格的にスタートしたのは、昨年の夏のことだ。当時のニューウェルスの指揮官セバスティアン・メンデスによってトップチームに引き上げられると、レギュラーに定着してプレーを続けた。
すでにアルゼンチン1部リーグで17試合に出場(うち13試合が先発)し、エストゥディアンテス戦で記念すべき初ゴールを記録。若手とは思えないほどの成熟した判断力が評価され、U-20 アルゼンチン代表にも招集された。代表監督を務めるのは、このポジションを知り尽くしたレジェンド、ハビエル・マスチェラーノだ。彼が目をつけたこと自体が、ペレスのポテンシャルを裏付けている。
ニューウェルズのアカデミーは、メッシをはじめとする数々の才能を輩出してきた。ペレスもその系譜に名を連ねる存在として注目されており、インテルをはじめとするヨーロッパのビッグクラブが彼の才能を高く評価している。
プレースタイル
ペレスの特長は、ポリバレント性とインテリジェンス、そして右足の技術とロングパスの精度にあるという。主にインサイドハーフやレジスタとして起用されているが、状況に応じてポジションを変える柔軟性も持っている。前線への飛び出しも得意としており、攻撃面での期待は高い。
ただ、守備面に改善の余地があるとするメディアもあり、成長の余地は十分に残しているようだ。
ニューウェルズのトップチームでは、落ち着いたボールさばきと状況判断で信頼を勝ち取り、18歳という若さを感じさせない成熟したプレーを見せている。その能力は「南米屈指の有望株」としての評価を確立するに至った。
元コーチの分析
『Linterista』は、元ニューウェルズコーチのリカルド・ルナーリのインタビューを紹介した。その中で同氏は「彼は足元のボールをどう扱うかを分かっており、中盤を支配できる。インテルですぐに出られないとしても、いずれ自然とインテルでプレーできるレベルに達すると思う」と太鼓判を押した。
シモーネ・インザーギ監督の3−5−2ではどのポジションかという質問には、「完璧な5番タイプの選手だ。ピッチ全体をカバーできるが、私の意見ではディフェンスラインの前だ。ボールを足元に置くことを恐れず、相手のライン間にパスを出すことも得意」と紹介した。
マメ知識
- ニックネーム:「マタ(Mata)」と呼ばれている。
- U-20 アルゼンチン代表:代表監督のマスチェラーノから早くも信頼を得ており、若手の中でも特に将来を嘱望される選手の一人。
- インテルのプラン:インテルはペレスを獲得した場合、まずヨーロッパでの適応期間として半年間のレンタル移籍を検討している。その後、2025/26シーズンには新設予定のインテルU-23チームに組み込む方針だ。